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度を超した情熱、神奈川県三浦市三崎町にて

8月25日 土曜日 快晴 まったく何から記していいものやら。海さくらMUSIC FES2012が三崎町のシーボニア・リゾートで行われた。 この場所に集まった人間の殆どが古澤純一郎というデブ(ごめん)の度を逸した情熱に動かされ、巻き込まれた人間たちだ。 ひとつのエピソードを書いておこう。たったひとつで充分だろう。被災した、宮城県石巻市と福島県相馬市の大漁旗を借りにいくのだと、デブは云う。「ヒロシさん、一緒に来てください」。「送ってもらえばいいじゃん」とオレが云う。「ダメなんです。石巻と相馬と三崎を海で繋ぐためには取りに行かなきゃダメなんです(デブ涙目)」。結局、オレたちは東京 → 石巻 → 相馬 → 東京という日帰り弾丸ツアーを決行して、二枚の大漁旗を借りてきた。 終演後、MCをつとめて下さったルー・大柴さんと山下徹大くんと話していた。「何だかさぁ、度を超した情熱って云うか、ヒロシさんの云う通り、大漁旗を演奏中に振るのって、どーなのよ?って思ったんだけど、何だか、観てたら、ぐっと来るんだよねぇ」。結局、男どもはデブの情熱にヤラレてしまうのであった。ルーさんはこう云う。「そんだけ無茶して借りてきた旗なら、フツー会場に飾っておくと思うんだけど、あの男はたった1曲のために、振っちゃうんだよねー」。 デブの名誉のために書いておこう。奴がどれだけの情熱を注ぎ込んだとしても、一銭も手にする訳じゃないのだ。ほんとだよ。奴を動かすのはカネではない。ただただ、バカみたいに世の中を良くしたいのだ。自分のことはさておいて、他人を思いやることができる。それって、出来そうで出来ないんだよ。 何だか、ちょっとカンドーしたぜ。久しぶりにそこまでやるか、ってニンゲンを観た気がする。そして、相変わらず接地効率が悪く、ホイールスピンを繰り返してるのも、こうなりゃ許せる。 古澤。今日はね、相馬から南相馬からたっくさんの人たちが来てたんだよ。フツー来ないよ。こんなに遠いところまで。でも、彼らは嬉しかったんだね。きっと。被災して、とんでもないものが空から降ってきて、ほんとうに大切にしなきゃいけないものを、ここに確認しに来たんだよ、多分。それに比べて、関東圏の人たちに、このアホさ加減が前もって伝わっていたとはいい難いけど、諦めるなデブ。お前が諦めないなら、オレもやるよ。 他にもたくさんいいシーンがあったけど、それは観た人の心の中にしまっておけばいいさ。ヤイコちゃんと古謝さんが歌ってたとき、オレも嬉しかったよ。音楽っていいなぁ、と。 オレの最後のミッションは、アンコールの代わりにデブをプールに放り込むことだった。見事ミッションを果たして、ついでにウルフルケイスケまで落水したのはいいが、デブの可愛い娘が「パパをいじめないでーーーーーーーっ」。って号泣してたのには参った。ほんとに、ごめんね。娘ちゃん。これはいじめじゃなくて、愛なんだよーーーーーっ。 追伸 家に帰ったら、また度を超した情熱の男から、無茶苦茶な(褒めてます)メールが来てた。何だかなぁ。でも、嬉しかったぜ。

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