日別アーカイブ: 2012年8月8日

未来を創ること #4

8月8日 水曜日 晴れ 今年も「PROJECT FUKUSHIMA」が開催されます。僕らHWも8/16に福島県郡山市で演奏します。開催に向けて、主催者が発表した文章にうたれたので、勝手ながら、紹介させてもらいます。 ————————————————– 福島駅前や四季の里の放射線の問題についてのわたしたちの考え方 福島市の駅前の野外の放射線量は0.5〜1μSv/毎時程度。これは福島第一原発事故前の数倍〜十数倍程度の線量です。四季の里は0.2〜0.6μSv/毎時程度。これも決して自然の状態ではありません。そして、ここに多くの人を集めることに賛否があるのも事実です。わたしたちも「安全」という言葉は使いません。 そのようなときに、ここには来たくないと思う人がいるのも事実だと思います。わたしたちはその気持ちを否定するつもりはありません。怖いものは、誰になにを言われようと怖いですし、リスクを減らしたいと思うのは当然の気持ちであると思います。わたしたちは、実際にFukushimaに来るかどうかが一番大切なことではないと思います。Fukushimaという場所を超えて、人びとの輪が広がってゆくことを望んでいるのですから。 ただ、もしFukushimaのことを思ってくださるのであれば、忘れないでいてほしいことがあります。それは、ここで暮らしている大勢の人たちがいること。そして、日常をおくる中で、自分たちが置かれている現実を充分に理解した上で、この現実に立ち向かおうとしているということをです。放射線の問題をどのように考えるにせよ、Fukushimaに来るということは、そのような人たちに会いに来るということなのです。 ———————————————– 僕らのプロジェクトが一番大切にしていることは、出来るだけ現地に足を運んで、その現実を自分の目で観た上で、自分の頭で考えるってことです。机上の空論は役に立ちません。上記の文章に書かれている大切な部分は、日頃僕が感じていることとまったく同じです。福島にはいろんな事情で大勢の人が暮らしているのです。 その地で暮らしながら、自分の声を発すると云うことは、市井に暮らす人にとって勇気が必要なのです。その理由は推察してください。ここには書きません。でも、全国のみなさんの力に後押しされて、僕らのプロジェクトの現地の仲間たちが、「今、そこで暮らしている」生の声を聞かせてくれるようになりました。僕が頼んだのではありません。彼らが自主的に勇気を持って、自分の声を発信してくれています。これ、僕らのプロジェクトのblogです。ほぼ連日、相馬からの声が更新されています。どうぞ、声援をよろしゅうに。 http://mymessage.jugem.jp/ さて。 いよいよ、今年最大の目標について書きます。12月のクリスマスあたりに、相馬市の子供たちをメインにした「SMILE TOGETHER(仮称)」というコンサートを開きます。日頃、外で満足に遊べない子供たちに思いっきり歌ってもらおうと思います。開催にこぎつけるまでには、難問山積みですが、街を少しでも元気にして、現実に立ち向かってもらうために、僕らができること。みんなで知恵を絞って考えた目標です。 そのきっかけを作ってくれたのが、相馬市在住のシンガー・ソングライター堀下さゆりでした。彼女は震災後、相馬市の幼小中高のほぼ全生徒、約1300人と「SMILE」と云うアルバムを創り、参加してくれた子供たち全員にプレゼントしました。書くとこれだけのことですが、これはとんでもないことです。珍獣堀下のどこに、そんなエネルギーがあったのか、僕には分かりませんが、相馬市の子供たちはアルバムに収録された歌を歌うことができます。この愛に溢れた彼女の行動が子供たちに与えた影響ははかりしれません。 僕は一人の人間として、プロフェッショナルなミュージシャンとして、頼まれもしないのに、彼女をサポートすることに決めました。何故なら、彼女は相馬に必要な珍獣、いや失礼、人間だからです。真面目に心を動かされたのです。 子供たち中心のコンサートをやることで、まず子供たちが元気になる。それを観に来た親たち、ひいてはジジババたちも(ひとときでも)元気になる。それは今の僕らが出来る最大のことだと思ったのです。目指しているのはお行儀の良いコンサートではありません。カオスで構わないのです。「今、ここで生きていること」。そのエネルギーを爆発させて欲しいのです。 昨年末、アイルランドからリアム・オ・メンリィーが来てくれました。相馬市の養護学校の生徒をほぼ全員呼んで、音楽による交流会をやりました。養護学校の生徒たちは「生きた」反応をしてくれました。マサイ族のように踊る女の子を観て、僕は涙腺が決壊しました。反応があまりに美しかったのと、音楽には力があることを実感したからです。 思い返せば、中学の文化祭か何かで、先輩たちがDeep Purpleか何かを演奏していたのが、初めてのロックバンドとの出会いでした。おそらくPAも放送部のショボイもので、演奏も下手クソだったと思うのですが、13歳の僕の度肝を抜くには充分だったのです。HWは堀下と一緒に、子供たちの真ん中で魂込めて、火を吹くような演奏をして、何かを伝えたいと思っています。子供たちにとって、初めて一緒に演奏するロックバンドが堀下とHW。なかなか素敵な光景だと思うのです。 とは云え、実現には途方もない困難が伴います。ひとつひとつ乗り越えていかなければなりません。9月のツアーで、今一度全国のみなさんのエネルギーをもらって、それを12月のコンサートに繋げていきたいと思っています。是非、みんなの力を貸してください。 まずは8/17に相馬の子供たちと交流するところから始めます。是非、音楽マサイ族になってみたい相馬のチビっ子は以下に応募要項が書いてあるので、どしどしやって来てくれ。おじさんと珍獣、君たちをマサイ族にするぜーーー。 http://blog.livedoor.jp/happymoritamusic/archives/67650999.html

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