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HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
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2020.6 Release
詳細/購入はコチラ »Blink HEATWAVE
2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
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日別アーカイブ: 2013年1月16日
さよならだけが人生だ
1月15日 火曜日 雪 ブルース・コバーンの音楽は雪景色によく似合う。 ここコロラドはアメリカの中でも銃の保有台数が多いらしい。あのコロンバインがあるのもコロラド。 混乱する。 だって、この家には鍵すらかかっていないし、家人も村人もみんな親切。アンタッチャブルな話題だと思うから、敢えて尋ねないけれど、この家にも「それ」はあるのかもしれない。 さっき、洗剤を買うため、バスに乗った。ドライバーは女性で、乗客は僕ひとり。いわく「せっかく来たなら、10マイル先の〇○って町に行きなさい。そのバスが出る場所まで乗せていってあげるから。ここは物価が高いのよ、買っちゃダメよ、わかった?」。彼女の云うことをきかず、近所の店で洗剤を買って、バスを待つのが面倒なので、雪道を歩いて帰っていたら、バスが止まった。さっきのドライバーだ。 「あなた、雪道を歩いちゃダメよ。スリップした車にはねられるから。さ、乗りなさい」。「あなた日本人?私の息子はね、沖縄に居るの。軍人なのよ。日本で息子がお世話になってるから、気にしなくていいわ。送ってあげる」。ふーむ。平和なのか不穏なのか、誰が誰にお世話して、お世話になってんだか、再び混乱。確かに、彼女が心優しい人だったことは間違いない。でもね。沖縄が払ったツケを僕が親切って形で受けとるのは釈然としないんだよ。 僕の知らないところで、目先の景気ばかりに気を取られて、誰かの号令でお札が大量に刷られ、国債がどんどん発行され、為替は変動し、株価が上がる。きっと夏の参議院選挙までの餌に違いないのに。そんなことに一喜一憂したくない。もっと大切なことがある。あるんだよ、オレには。それを探しにここに来た。 「さよならだけが人生だ」。真理だと思う。 今日は寒さから逃げた。身体が持たない。新しい音楽を書いた。違和感が飽和状態に達すると、音楽や詩になって僕から出てくる。これを書いたら人はどう思うだろう、なんてことはもう考えない。僕は自分の思ったようにしか生きられない。 もう自分探しをしてるトシじゃない。今までじゅうぶんに探してきたよ。見つからないけど。でも、世界とコミットする方法。それを探してはいる。
遺伝する記憶
1月14日 月曜日 雪 いつも転がり込んでいるコンドミニアムから、一般の家庭に引っ越した。あやうく宿無しになるところだったのを、救ってもらった感じか。 普段一人で暮らしているので、寝ていると猫がベッドにやってくる、とか、階上で誰かの声がする、とか、家族の息吹を感じるのが、実に久しい。 この村に居る数少ない日本人、陶芸家のNさんにお呼ばれして、山中とは思えない晩飯をごちそうになった。氏は食材を日本から持ち込んでいらっしゃる。ダシとか、醤油とか、エトセトラ。食卓にならんだ「しらすおろし」がキャビアに見えたぜ。大泣。 それにしてもマイナス27度ってのは、心が折れる寒さだ。立ち向かう意欲ってものを完全に折られる。ブーツを完全に乾かしていなかったりすることが、標高の高い場所では致命傷になる。 そんな日々の中で、ずっと頭の中では音楽が響いていた。明日までこの寒波は続くらしいから、ようやくギターを握ってみようと思う。 閑話休題。 何度かblogに書いたけど、僕にギターを教えてくれた親友は画家だ。「お前もこういう時代なんだからさ、個展をやるだけじゃなくて、ウェブサイトくらい作ったらどうなん?」という僕の問いかけに5年越しくらいに応えてくれた。「経歴」ってところに僕のことが書いてある。 奴と僕はかれこれ36年くらいの付き合いになるが、互いの作品を通じて、お互いを知る日々が続いている。何故描くのか、とか歌うのか、あるいは前述のNさんのように陶器を作るのか?そんなことを語ったりしないけれど、ほぼ同じ何かが通底していると思う。是非、訪れてみてください。 http://saburomukai.com/ 奴の文章を読んでいて、思い出したことがある。母の死後、僕はいろんなことを整理するために、一度も行ったことがない母が幼少期を過ごした町を訪ねた。古い小さな町は、何となく見覚えがあった。路地を歩いていると、そこの角を曲がると水車があるはずだ、と感じた。果たして、曲がってみるとそこには本当に古い水車があるのだった。憶測に過ぎないけれど、記憶は遺伝する。そんなに悪いことじゃない。