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パンドラの箱を開けた3歳児

3月21日 金曜日 雪 ものすごく遅まきながら、パンドラの箱を開けてしまったような。 朝イチから、最後まで。3歳児みたいに山に鍛えてもらってます。痛いとか、息が苦しいとか、寒いとか、そんなことは遥かに超えて。もはや、愉しいというレベルですらなくて、無心。50にもなって、こんなことに出会えて幸福。ロックンロールを35年も続けてきたのは、自由になりたかったからだけど、もうひとつ、のびしろMAXな自由へのアプローチの方法を知ったようです。 僕の場合、それは向こうからやってくるのです。恥ずかしながら、誠実に生きているとは思うけれど、もたらされるものの多くは信頼できる人々のおかげかな。そして、やってきたものを受けいれる器が自分にあった場合、とつぜん花が咲くことがあります。花が咲くというより、目の前にとつぜん無限の道が見える、みたいな。昨日と今日、まったく異なる状況の中で、それを感じていました。 ああ、言葉は陳腐だなぁ。写真にも撮れないなぁ。引力に遊んでもらうってすごいなぁ。ふーむ。 うーん。たとえば。 昨日はピーカンで、今日は吹雪。まったく状況は異なります。吹雪で見えないとき、どれだけ視覚に頼っていたのか、良く分かります。見ようとするほどにホワイト・アウト。全身で感じるしかなくなって、見えてくるものがあります。この感覚、すごい。考えるのではなく、感じる。優れたミュージシャンと演奏することとほぼ同じ。考えたら、間に合わない。全神経を使ってはいるんだけど、引力と一緒に演奏しながら、だんだん「無」に近づいていく。ものすごく、求めてきた自由に繋がってる。嗚呼。Don’t Look Back。

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