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MY LIFE IS MY MESSAGE 2023
NAGAITOURISM PROJECT
HIROSHI YAMAGUCHI SPECIAL CONCERT IN SHIRATAKA9/24(日) 山形県白鷹町文化交流センター (あゆーむ) AYu:M -
山口洋ソロツアー2023 ”BACK TO BASIC”9/28(木) 札幌 円山夜想10/1(日) 弘前 Robbin’s Nest10/15(日) 小倉 GALLERY SOAP10/17(火) 長崎 ATTIC COFFEE second
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継承 202310/13(金) 福岡ROOMS
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HEATWAVE TOUR 2023 "三大アニバーサリーツアー"11/11(土) 弘前 KEEP THE BEAT11/18(土) 長野 ネオンホール11/19(日) 長野 ネオンホール12/15(金) 福岡 BEAT STATION12/17(日) 京都 磔磔12/26(火) 東京 duo MUSIC EXCHANGE
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WORKS
HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
詳細/購入はコチラ »
2020.6 Release
詳細/購入はコチラ »Blink HEATWAVE
2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
特設ページ »
日別アーカイブ: 2014年3月26日
失われる一日、そして「それぞれの愛の欠如」。
3月26日 水曜日 曇り 失われる一日。 僕が乗るべき飛行機がなかなか到着せず、door to doorで丸一日以上かけて、帰りました。駐車場で主人の帰りを黙って待つクルマ、イグゾースト、おふとんの国の住人、卵焼き、菜の花のおひたし、朝粥、バラカンモーニングから流れるディヴィット・リンドレーのラップ・スティール。 全力中年、見事なまでに元気です。たとえ不在連絡票に溢れていたとしても。今から雨が降る前に海沿いを走ってきます。 映画配給会社のアップリンク(僕が云うのも何ですが、素晴らしい会社です)の方が「ダブリンの時計職人」という映画を送ってくださいました。昨日、飛行機の中でようやく観ることができたんです。 何と云うか。 心が震えました。 ————————————————– あくまでも僕の所感です。 この映画は僕にとって、登場人物それぞれの「愛の欠如」を描いたものでした。普段から、そのことに敏感に生きてきたがゆえ、深く揺さぶられたのだと思います。 ものごころがつかない幼い頃に、愛をもって抱きしめられたかどうかが、その後の人生に大きく影響します。DVを受けて育った子が、残念ながら自らもその過ちを繰り返すことが多いように。「無償の愛」を幼少の頃に受けたかどうかはある種「決定的」な問題なのです。見事な中年になった僕にとってでさえ。 ニーチェは「善悪の彼岸」でこう語ります。 「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心ぜよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」。 血に流れる、逃れようがない、自らが内包するモンスター。 かつて、イギリスのヒースロー空港内で、アイルランドに向かうターミナルは差別的なほど遠くに置かれていました。尋常ではない距離を歩かねばなりません。けれど、その小さなターミナルには突如パブが出現し、カーペットは緑色になり、人のいいおじちゃん、おばちゃんに溢れ、彼の国に渡る前からそこはアイルランドになるのです。 それがいつの頃からか、そのターミナルにエグゼクティヴな人たちが増え、携帯電話を手にするビジネスマンで埋め尽くされるようになりました。やがて、そのムーブメントは「CELTIC TIGER」と呼ばれ、土地の値段は上がり、まるで日本のバブルのような状況を呈してきました。 僕は思ったのです。これは彼の国にとって、初めてと云っていいほどの好景気かもしれない。けれど、彼らはこんなことが長くは続かないことを本能的に知っているはずだし、今何を大切にしなければならないのか、ちゃんと考えているだろう、と。あの長く哀しい歴史の中で。 どんな時代であれ、それが何処の国であれ、大切なのは「愛」だけだと僕は思うのです。崩壊したバブルの後、彼の国からこのような映画が現れたことに、僕はひどく励まされます。 多くは語りません。「ダブリンの時計職人」、アンテナにひっかかった方は是非、足を運んでみてください。2014 年3 月29 日(土)、渋谷アップリンク、新宿K’s cinema他全国順次公開だそうです。詳細、トレイラーなどはリンク先のオフィシャルサイトを。 ついしん この映画の音楽、やりたかった。