月別アーカイブ: 7月 2014

ヒロシが立ったーーーっ。

7月21日 月曜日 晴れ みなさん。ご心配をおかけしました。そして、たくさんの励ましをありがとうございました。本日、ようやくベッドを抜け出しました。(たぶん、だけど) ひとこと、叫んでもよかですか。 「ヒロシが立ったーーー!」。そして、太陽が眩しーっ!。 とはいえ、本調子にはほど遠いので、調子ぶっこかないように気をつけます。もうあの場所には戻りとうございません。 僕は医者でも何でもないのですが、母親を長期看病している間にたくさん気づいたことがあります。大部分の病には原因があると思うのです。目の前に現れている現象を一時的に修理しても、原因を治さない限り同じことを繰り返す可能性が高い。多くの場合、それは生活習慣に基づいたストレスに起因しているので、根本的に解決するのが難しい。 ともあれ。 こんな身体の状態は初めて経験しました。全部が一回ぶっ壊れてリセットされた感じさえします。ティーンの頃、身体が成長して節々が痛かった、あの感じ、分かりますよね?それの超強力なヴァージョン、みたいな。これは成長か、退化か、劣化か、老化か、あるいは全部か、みたいな。うーんと、簡潔に書くなら、カフカの「変身」。ただし何にメタモルフォーゼしているのか自分にも良く分からないけど、ヘンなヴィジョンだけは高熱の中でいくつも観ました。 精神や肉体だけではなく、自分がこの時代に「まだ」生かされていることも含めて、自分の方法論が限界だったことは肝に命じます。同時に己のリミットを知る意味でも、僕には必要な経験だったのだと思います。 うなされながら、ずっとベッドの上で原因について考えていました。思い当たるフシは山ほどありました。ここには書きませんけど。ひとつひとつを検証して、見えてきたものがあります。 僕は地球の小さな一部です。だから、この星で起きていることは自分の身体で感じるのです。たとえば、パレスチナで何の罪もない人が殺されていること、この国の首相がどれだけ戦争したいのか、僕にはまったく理解できないこと、原発はまったくアンダーコントロールではないのに、再稼働とか輸出とか、エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ。 難しいのは0と100という目盛りが2つしかない僕みたいなニンゲンが「63」みたいなことが出来るのかどうか、ってことだと思っています。 何はともあれ、復帰までもう少しです。ほんとうに、ありがとうです。

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ベッドの上から見えてくる世界

7月18日 金曜日 晴れ   日がな一日、22時間くらいベッドの上に居ます。それしか出来ることがないんです。たまに歩くとフラっとして、モーレツに情けないっす。でも、これも経験だしな、と割り切って自分を客観的に眺めています。  オレみたいな性格の生き物に「動くな ! 」ってのはキビシーです。マグロに「Don’t SWIM !」って云ってるようなもんです。  最初はwebなんかを観てましたが、止めました。それ、良くない。無機質なコンピュータですけど、人の気みたいなものが体内に入ってくる感じがあるんす。免疫力が弱ってるので、それはマズい。  同じように、僕のblogから負のものが出ないようにしたいすね。とうぜんですが、まったく走れないので、ネガティヴなものも溜まるんです。運動せずに、それらをアースする方法を考えています。難しいけど。  トライ。わたくすは速読派なんです。びっくりするくらい速いです。斜めに3行くらい同時に読めます。でも、敢えてそれを止めてみました。ポール・オースターの新作を速読で一度読んで、こんどはじっくりと読み返しています。脳内に浮かぶ風景が違ったなら、レポートします。でも、考えるのも、脳も結構疲れる。つーか、どんだけ弱ってんだ、オレ。  こんなときしかできないこと。休み休み、仏壇の掃除をしました。わたくすが唯一の山口家の墓守りなのですね。きれいになったけど、息が切れました。  同居人。オリーブのカオルちゃんの手入れをしました。虫に喰われている場所と虫の居所を突き止めて、できるだけ薬を使わないように手当をします。ふーっ、これ以上は今は無理っぽいです。  こんな感じで、決して愉しくはないけど、動けない自分を受け入れて、ベッドから見える風景を書きとめています。早く元気になりたいっす。つーか、健康が一番の財産っすよ、あらためて。

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闇の中の男

7月16日 水曜日 晴れ 高熱地獄の次に、声がまったくでなくなり、今度は夜中じゅうの咳に苦しんでおります。まじ、苦しいっす。 断れない会合に出かける度に悪化しているのと、人を思いやる前に自分の身体をちゃんとしてくれ、と身体が申しておりますので、不義理をして申し訳ないのですが、本格的に療養します。 売れないAV男優になって戻ってくるまでしばし待っていておくんなまし。計ったようにアマゾンからポール・オースターの新作「闇の中の男」が届きました。 ———————————————— There is no revenge so complete as forgiveness. 「許す。それ以上に完璧な復讐はない」 by ジョシュ・ビリングス

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三浦麻旅子さん blog上プチ写真展#2

7月15日 火曜日 晴れ 静養中だす。 写真家の三浦麻旅子さんが昨日の「LIVE FOR NIPPON」撮影してくださいました。真面目でユルくていいイベントでした。何にせよ、2011年から続けてる、その情熱に脱帽。三浦さん、ありがとーです。           ————————————————————————————————   一方、広島県福山市でずっとイベントを続けてくれているPOLEPOLEが「相馬盆歌」の盆踊り大会をやってくれるそうです。感激。

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お詫び

7月14日 月曜日 晴れ みんな、迷惑かけてすまん。せっかくライヴに足を運んでくれたのに、一言も発せなくて、ごめん。 ——————————– CHABOさんと福島にたどり着いたとき、佐藤タイジからメールが来た。彼が震災以降ずっと続けているイベント「LIVE FOR NIPPON」に出て欲しいと。一週間後の話やん、とは思ったが、何度も誘ってもらったのに、スケジュールが合わず、このイベントに参加できなかったことが続いていたし、何よりもオレはタイジの意志をリスペクトしているので、快諾。 そしてツアーを終え、オレは高熱を出してダウン。今思い返しても、ぞっとするくらいの発熱だった。でも、熱は下がった。節々は痛いけど、熱はないからもう大丈夫だ。タイジのイベントにも出れる。 で、今朝。 声が出ない。まったく出ない。これは、ほんとうにどうしようもない。出ないものは出ない。ノロウイルスに完膚なきまでにやられて、医者に「ステージに上がったら命を保証しません」と云われてもステージを飛ばさなかったオレが、遂に年貢の納めどきか。 でも、身体は動くのだ。マネージャーに連絡して、おそらく今夜突然声が出るようになることはないけれど、ギターは弾けること、ハコには行くことを伝えた。迷惑をかけるけど、関係各所に連絡して、伝達の手はずを整えてもらった。それを伝えるのは声が出ないと大変だった。ほんと、ジョークだぜ。 一方、タイジはタイジで5連チャンだった。もじゃもじゃ君を楽にしてやりたかった。すまん。役に立たなくて。 でも声が出ない分だけ、オレのファイヤーバードは語ろうとした。タイジもそれを受け取ってくれた。つーか、このイベントは素晴らしかった。基本、真面目なのだ。MCのジョー・横溝さん(オレがラジオでいつも聴いてる声だ)とタイジのトークを聴いていて、心に火がついた。オレはそれにギターで応える。 いい演奏だったし、結果オーライだったとは思う。でも、プロとして、自分のコンディションをコントロールできなかったのはまったく失格。だから、志願の再出演。また出させてもらう。これはチャリティー・イベント。太陽の光だけでロック・フェスをやろうとする奴らのイベントなのだ。オレは出来ることをやりたい。 タイジ、倍返し。約束するね。来てくれたみんな、ごめんね。二度とこんなことがないよう、まずはきちんと休養します。

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R.I.P チャーリー・ヘイデン

7月12日 土曜日 晴れ チャーリー・ヘイデンが亡くなった。悲しい。 おおげさなことは書きたくないけれど。 一度目の僕の人生が終わったとき。ソファーの上から何日も動けなかったとき。僕とこの世を繋いでいたのは、チャーリー・ヘイデンが弾くベースだけだった。24時間、何日も彼のアルバムが誰も訪れない部屋の中に流れ続けていた。きっと音楽を求めていたのではなく、何かがないとどうしようもなかったんだろう。食物はおろか、水分さえ口にできない状態で、彼のベースはゆっくりと、でも確実に僕を励ました。立ち上がって、歩き出す力をくれた。その力の源は彼が音楽に込めた深い愛だったんだと、今となっては思う。人を完膚なきまでに破壊するのが人で、救ってくれるのも人なのだった。 こうやって今、LIFEのチャプター2を歩いていられるのは彼のおかげかもしれないし、トラウマはようやく友人になりつつある。だから、彼から受け取ったスピリットを僕なりに繋げていきたい。誰かを救うことはできないけど、力にはなれるかもしれないから。 チャーリーさん。こころからの感謝を。ゆっくり休んでください。一度でいいから一緒に演奏したかったです。敬意を込めて。R.I.P     彼の素晴らしい歌声を。        

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三浦麻旅子さん、blog上プチ写真展

7月11日 金曜日 晴れ 写真家の三浦麻旅子さんが今回のツアー、東京と最終公演地、相馬を撮影してくれました。そこに写っていたものにじーんとしたので、「勝手に」僕がセレクトした写真たちをblog上でみなさんに観てもらえるようお願いしました。何というか、言葉にできないものがそこにはあったのです。 これらの写真、すべてのコピーライトは三浦さんに帰属します。ですので、無断使用、転載などは決してしないでください。よろしくね。 ——————————————————— 全撮影、三浦麻旅子。 2014年6月24日 下北沢GARDEN リハーサル           on stage           2014年7月6日 福島県相馬市菊地蔵 リハーサル                 この写真、むちゃ好き。       on stage      

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7月10日 木曜日 天候不明 更新遅れてすいません。 福島から帰ってきてから、どうも体調がおかしい。卵焼きを見ても燃えない。笑。日々精一杯生きてたし、疲れてるんだろうと思ってましたが、どうも違う。身体の底から噴火のようにこみ上げてくるエネルギーがあるのです。としか表現できない自分が情けないなぁ。 そして遂に噴火。174cmの僕の器が3メートルになるくらいに内部で「ぬおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーー」とエネルギーが噴火している感じすかね。器はこのまま大きくならないから、どうにもならない。こんなに辛かったことはなかったす。そのため筋肉、関節が悲鳴を上げて、痛い。高熱(怖くて計ってないけど)による悪寒、エトセトラ。薄れゆく意識の中で考えました。オレ、死ぬかも。さすがにこれは救急車に乗るべきか?応えは否。オレの病院嫌いもここまで来ると大したもんだと思いつつ、普段まったく薬を飲まないので、こういうとき劇的に効くのです。解熱剤を3錠。そこからは長い時間をかけて、体内から出てくる大量の汗。人生でこんなに汗をかいたことはないです。いやまじで。 あの。肌があり得ないくらいにスベスベです。まだ足下はフラフラしますが、何だか強力なデトックスだったような、生まれ変わったような、そんな感じです。いったい何だったんだろ?強力な好転反応だったことは間違いないと思うけど。 そんな訳で、すいません。あと数日静養します。 愛すべきもじゃもじゃ君、佐藤タイジから電話があり、彼がずっと続けている「LIVE FOR NIPPON」に急に出ることになりました。Ustreamでも観れるらしいっすよ。

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ツアー最終日「目を開けて歌え !」、福島県相馬市にて。

7月6日 日曜日 最終公演地、福島県相馬市にて仲井戸”CHABO”麗市せんぱいとのツアー、全12公演終了しました。 まずはじめに。 今という一瞬に全力を尽くすこと、それが未来を創る唯一の方法であること、音楽はニンゲンのこころが奏でること、自分のことより先に他人を思いやること、それを継続していくこと、エトセトラ。僕が勝手に受け取ったものははかりしれません。曲がったことが我慢できないだけの小僧(50だけど)の七転八倒を見るに見かね、力を貸してくれているのが実状なのに、自らをMCで「小チンピラ」と表現されてたアニキ。一生、頭あがりません。こころより、感謝です。 もうひとつ。アニキはハコが武道館であれ、60人の聴衆が相手であれ、アティテュードが不変で普遍。まじ、リスペクト。2000人を超えると何かが変わってしまう自分について考えます。 梅雨のじめじめした空気の中、チケットを買って足を運んでくれたみなさん。福島にフォースを送ってくれたみなさん。こころから、ありがとう。小僧と小チンピラ、全力で駆けぬけました。あたりまえだけど。 全国で勝手連的に力を貸してくれたみなさん、イベンター諸氏、あなたのことです。ほんとうにありがとう。 小僧と小チンピラ (失礼)を影となり日向となり、支え続けてくれたスタッフとプロジェクトのみなさん。あなた方が居てくれなければ、何もできませんでした。旅の間、辛いと思ったことは一度もありません。たいてい、腹筋がちぎれそうに笑っていました。感謝しかありません。 ————————————————————- 今まで何度通ったんだろう? 福島県相馬市に行くときはたいてい自分のクルマです。でも、今回は新幹線と福島駅まで迎えに来てくれた南相馬人のクルマ。それゆえ車窓がいつもと違ってきます。この3年の経験が浮かんでは消えていきます。 僕がこれから書くことはみなさんを不愉快にしたい訳ではないことを理解してくれると嬉しいです。逡巡したけれど、書きます。 甚だ記憶力が良くない僕でさえ、脳味噌に刻まれている道中の線量の推移。その増減のポイントはそのままに、半減期を過ぎた分だけ下がっているだけという現実。 その街には人を八つ裂きにしかねないエネルギーがあります。それは僕ら関東に住む者たちが使うために作られた発電所の事故の果てにもたらされたもので、金で何かを解決しようとして、欲と得と思惑と諦めと麻痺と忘却と無関心がぐちゃ混ぜのカオスになって産み出されたものです。すべて僕らニンゲンが作り出したもの。この特殊な状況に於いて、それが露呈しているだけで、ほんとうは社会全体が、そしてひとりひとりが内包している問題だと思うのです。 僕らは見たくなくても、この露呈しているもの見なければならない。さいきん生まれたばかりの赤子を連れてきてくれたともだち。母の胸に顔を埋めて眠っているその子を見たとき、自分のこころが裂けるチーズのように裂けていくのを感じました。何かが狂っている。僕らには未来と希望をあの子に残す責任があるはずなのに。 僕はその街の長に何度か会ったことがあります。会う度に変容していくのが分かりました。彼は自分の手柄しか話そうとしない。つまり、志が自分にしか向いていないってことです。彼に未来は創りだせない。それは僕らの手の中にあるべきなのです。そして、彼は再選された。これもまた僕にはまったく理解できない。 「私が無事でいたいと思ったり、銀行預金やいろいろな楽しみを持ちたいと望んでいる限り、また生理的、あるいは心理的に何かになりたいと思っている限り、必ず苦しみがあるのです。私が苦しみを避けるためにやっていること自体が、恐怖と苦痛を生み出すのです。」by クリムシュナルティ。 僕はかつて一度死んだニンゲンです。その経験がなければ、エゴを手放すことはできなかった、とは思います。でもCHABOせんぱいが身を削りながら、教えてくれたこと。「自分より先に相手のことを思いやる」。これは書くより遥かに難しいことではあるのだけれど、他人との差異を尊重し、よりよい世界を作る最も有効な方法だと僕は思います。 もうひとつ。僕が音楽を始めたときからある種の目標にしている大姉がツアーに帯同してくれていました。昨夜、びしっと半分博多弁でひとこと。「目を開けて歌え ! 」。 コンサートの最後の瞬間にせんぱいが僕に耳打ちしてくれたひとこと。それに恥じることがないように、前を向いて進みます。まだまだ鼻タレの50歳、小僧です。 「あなた自身を与えれば、与えた以上のものを受け取るだろう。」 by サン・テグジュベリ。 「求めなければ、それは得られる」 by 山口”KOZO”洋

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Your love is killing me

7月5日 土曜日 雨 明日はツアーの最終日。こころはとても穏やかです。受け取ってきた日本じゅうのエネルギー、昇華させたいと思っています。  

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