月別アーカイブ: 7月 2014

若さという感性、坂本創

7月4日 金曜日 曇り 請われて、今年の5月に「村祭り」的なライヴをやってしまったことによって、僕のたいせつな「勝手に実家」のある場所がバレバレになってしまいました。あ、あの、できれば滞在してるときはそっとしておいてくださいまし。懇願。 どうして「村祭り」への出演を引き受けたかと云うと、何か役に立ちたいって気持ちと、素晴らしいものを知ってもらいたいってことなのです。 大分県日田市の山中、小鹿田焼。そりゃー、もうどえりゃー素晴らしいところです。そこのブライテスト・ホープ、若干24歳の坂本創の作品展示会が今月、目黒で行われます。 創は僕にとって、弟っちゅーか、息子っちゅーか。でも、同じ創作者としてこころからリスペクトしています。学ぶことが多いのです。小鹿田焼は分業制ではなく、家族ですべての行程をこなし、すべて自然の力と人力で作られます。音楽を作る上でもどえりゃーインスパイアされます。 創の作品は伝統に根ざした上で、それを超えていこうとする「若さ」と「みずみずしい感性」に溢れています。ベリー初期の作品を僕はずっと愛用しているのだけれど、使い手に合わせて風合いが変化していきます。使う度にその日の自分のこころの具合まで分かります。「戦争に反対する唯一の方法は自らの生活を美しくすることだ」っちゅー名言がありますが、人は食べたもので出来てるのです。だから、器は大事なんです、僕にとっては。 焼き物が好きな人だけではなく、何となく生活に彩りが欠けてるなーと思ってる方。毎日のご飯に何か変化が欲しい方。創の器、使ってみて欲しいんです?分かってるとは思うけれど、身内だから宣伝してるのではありません。自分で使ってみて、素晴らしいからです。シェアしたいのです。民陶と呼ばれるものは「使うために」作られているので、目の玉が出るほど高いものではありません。初めての方も安心して手に取れると思いまっくす。 13日は昼過ぎから僕も応援係で居る(かも)です。もちろん作家本人は居ます。演奏はしませんが、気軽に声を掛けてください。サングラスと革ジャンで武装しとくぜー。

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ラジオで見つけた音楽

7月3日 木曜日 曇り しかし。 梅雨の時期に北海道から東北を抜けて、関東に南下するって移動は身体に甚だよろしくない。梅雨のないパラダイスから一気に湿気だらけの世界に戻ってくるってことは、ううっ。 今日はね、周囲で大ブーム。ラジオで発見したゴキゲンな音楽、紹介します。何つってもね、過去のものじゃないんです。海を超えて、今同じ時代を生きてる人たちの音楽。それがわたくすはとってもうれぴー。     最近は外国のとある局を聴いています。走っていたり、ベッドの中だったり、移動中だったり。もはや極悪なテレビはサッカー以外観ません。ビビっと来た知らない曲は、その瞬間にiPhoneでジャケットやタイトルを確認します。それが3回目に達したら、ほぼ100%アルバムを買います。 そうやって見つけたのが、このバンド、THE WAR ON DRUGS。どうやらNY周辺のバンドらしいけど、アルバムが届いて、ギターとアンプが自分と同じだったことに衝撃。ファイヤー・バードとプリンストン・リヴァーブ。バンドの構成も僕の居るバンドと同じ。 何よりも音響が素晴らしい。音がまったく痛くない。あちこちに散りばめられたタイムの合っていないアナログ・ディレイ (オレ、ド真ん中)。何と昨日から寝ているときも、走っているときも24時間連続して聴いてるけど、とっても気持ちいい。ありがとう、ラジオ。 みんなに紹介するけど、気に入ったらアルバム買ってあげてね。じゃ、アルバムの一曲目を。       もうひとつ。青森の悪友、斉藤浩(彼の音楽知識は凄まじいのよ)の激オシ、THE BLACK KEYS。これもねー、オレの大好きな局で毎日流れてたから、注文してたとこなのよ。最高。これはBBCでのライヴ。このヒネクレ具合、相当シビれる。       ついしん CHABOせんぱいとのツアー、後は最終公演、相馬でのライヴを残すだけなんだけど、映像チームの林さんがツアーの冒頭、2本目の大分での暴発ギター・ソロ映像をアップしていてくれたんだけど、どうやっても僕のblogに貼れなかったんす。 何度トライしてもダメで、やっぱり今日もダメだったんで、リンクしときます。観てね。

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ツアー16日目、青森県弘前市にて

7月1日 火曜日 曇り 昨夜、弘前でのライヴを終えて、東京へひた走る新幹線の中でこれを書いています。やっぱり新幹線は速過ぎるなぁ。隣でCHABOせんぱいはたぶん、サム・クックのDVDを観賞中。横顔が永遠の少年、年下ながら微笑ましいっす。 このツアー、あと一本、福島県相馬市での最終公演を残すだけになって、ようやく言葉を記したくなったので、残しておきます。 青森県弘前市。思い返せば、2011年の3月下旬。もともと弘前学園大学でのライヴが決まっていたのです。震災直後、殆どのコンサートが中止になる中、僕は滞在中のアメリカから、ライヴの主催者斎藤浩に電話しました。そのとき、彼はこう云ったのです。「オレたちが信じてきた音楽を今鳴らさなくて、いつ鳴らすんだ」。そのコンサートは急遽無料に切り替えて行われ、日本中から志のある友人たちが駆けつけ、自分が居るべきポジションにつき(能動的に)、たったひとつのiphoneで世界に向けて生中継されました。「募金箱」と漢字で書けなかった浩と洋たちが設置した「ぼきんばこ」に入っていた多額のお金の使い道を考えているとき、相馬からの電話が鳴ったのです。その男はCHABOさんと浩と洋の共通の友人で、同時にそれはMY LIFE IS MY MESSAGEが生まれた瞬間でもありました。 今回、弘前入りしたライヴ前日、映像の林さんから斎藤浩のアジト「ASYLUM」でインタビューを受け、先ほどホテルのロビーで、はるばる沖縄からやってきてくれた野田隆司くんのインタビューを受け、僕の頭の中は整理されていきました。人に語るって大事なプロセス。果たして、この3年、いったい自分は何をやろうとしていたのか? 世界と関わるほどに、僕はひとりになっていきました。それは孤独だけを意味するのではありません。具象としては独りだけれど、こころは独りではない、と云うか。たいせつなものはすべてこころの中にありました。うまく表現できないけれど。僕には批判しかしない人間を批判する罠にはまっている時間はなかったし、繋がりを求める人間と繋がった気持ちになっている暇はなかった。立ち向かうべき最強の敵は、たとえば安倍某ではなく、自分が作り出した恐怖であることは分かっていました。 僕とCHABOさんはたぶん、理不尽の向こう側にあるものを探しています。あと一本コンサートをやったら、それで何かが終わるわけでも何でもないけれど。まずは今回の完走を目指します。そして、いつもと同じように、溢れる情熱を持って、今日を生きようと思います。 身を削って我々をサポートしてくれたスタッフのみなさん。こころから感謝。足を運んでくれたすべての人に。こころから感謝。昨日、サインをしていたら「生まれてきてくれてありがとう」と云ってくれた人が居て、僕のその言葉をみなさんに返したい。この世界はほんとうは、みずみずしさと奇蹟に満ちているはずなのです。僕には21歳のメル友が居て、みずみずしい感性で日々のことを伝えてくれます。そんな彼女が世界を憂いているのを観て、まだまだ自分にはやれることがあると、奮い立つのです。 ありがとう。今日は自分のベッドで少し休みます。 今日、ぐっと来た言葉。 「世界はあなた自身の延長であり、世界は複製され、増幅されたあなた自身なのです。」

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ツアー15日目、函館から弘前へ、移動日

6月30日 月曜日 晴れ 移動日です。写真でお楽しみください。

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