5月6日 金曜日 晴れ
巨人、ウイリアム・ブレイクには若いころ、多大な影響を受けた。
なかでもThe Songs of Innocence(無垢の歌)、The Songs of Experience(経験の歌)。今でも本棚に飾ってある。戒めとして。日々を照らす光として。
彼が生きた18世紀から数百年経過したとしても、人間の愚かさの本質なんて、そう変化するわけじゃないし、永遠のインスピレーションに満ちている。少なくともシェイクスピアよりは自分の思考が浮かび上がってくるという「余白」が残されていた点で、とっても刺激的。
教育は間違えると頭を硬くする。立派な教育を受けすぎて、真面目すぎて、どこにも行くことができない人間をたくさん見てきた。人生は教わるものじゃなくて、自ら経験するものだと思う。決して受け身ではなく。これは音楽に限ったことじゃない。
誰かに教えを乞う時点で、その人物を超えることはできない。
そんな意味で、野で失敗とともに学んできた自分にとって、彼の示唆的な言葉は光そのものだった。「蠅」について描かれた言葉にどれだけ励まされたか。
もし、あなたが失意のどん底にいるのなら、その経験に感謝した方がいいと思う。意味のない経験は与えられない。その経験に感謝するかどうか、どの角度からそれを見つめるかにかかってる。どうして自分だけが、と自己憐憫に陥ることに意味はない。責任転嫁もね。それはあなたの生き方がもたらした結果なのだから。
経験こそが財産。失敗から這い上がり、何度でも這い上がり、決してチャレンジをやめないこと。道がないからこその道。それが人生の意味だとこの頃思う。
The Songs of Experience(経験の歌)。みんながそれを奏でたなら、もっといい世界になると、いつも夢想する。だったら、自分がそれをやらなきゃ、と。
固くなってごめん。なんとなく浮かれてるGWの街を見てたら、ずっとブレイクの言葉が離れなくなったから。
ついしん
映画「杜人」青梅のシネマネコでの公開ですが、6/17〜30日まで、わたすは6/25の15:30~17:05の上映後にトークショーで出演させてもらいます。
色々と自分で取捨選択し失敗することも少なくないなぁと
ある種の落ち込みがあったので勇気付けられました。
僕も思います。それでも自分で取捨選択することこそが生きることだと。それだからこそ人生がかけがえのないものになると思います。
私は今、底まで落ちかけた穴から毎日少しずつ這い上がっているところです。
吉祥寺で「杜人」を観たときは底すれすれにいました。でも、それからの日々、一瞬一瞬に目を凝らして過ごし、なんとかここまで来ました。
この状況で出会うことのできた「杜人」に感謝。私も経験の歌を奏でます!山口さんの今日の日記は身に沁みました。ありがとうございました。
青梅・シネマネコ 本当にいい空間、環境です。
沢山の仲間と一緒に、上映を楽しみに待っています!
「意味のない経験はない。」そう頭で思っていても、心折れること度々。新緑が眩しい季節なのに、私は曇天の空を眺めているような日々でした。
今日の日記、何度も繰り返し読みました。「道がないからこその道。それが人生の意味。」そっか!そうですね。
決まりきった道を歩いていくなんて味気ない。
私は私の道をもがきながらも、へこたれながらも歩いていきます。
よーし、這い上がっていくぞいっ!!
青梅・シネマネコでの『杜人』上映&トークショーもとても楽しみにしています。青梅が誇る素ん晴らしい映画館で愛を持ってお待ちしています。
https://cinema-neko.com/
素敵なお言葉 ありがとうございます。最近へこむ事が多いので励みになります。
ウィリアム・ブレイク いつも気にはなっていたのですが中々読む機会ありませんでしが今度読みたいです。「パタゴニア」は読了。なかなか私には難しく 何度か読み込みが必要そうです・・・
有難うございます。ウィリアム・ブレイクの詩集、近所の本屋で注文しました。これも楽しみです。
繰り返し読ませていただいています。
ネガティブな思いに駆られると、なおのこと、染みてきます。
「僕は僕のうたを歌おう」と思います!
メッセージ、ありがとうございます!