迎え火と送り火の間

8月11日 土曜日 晴れ

しばらく、しんどかった。原因は分かっているけれど、この世には自分が頑張ってもどうにもならないことがある。受け入れるしかない。

いろいろと試してみた。でも、結局、僕に出来ることと云えば、翌日、嫌な感情の残骸を残さないように、バカみたいに走ることだけだった。無駄にバッタみたいな身体になって、関節が動かなくなって、もう止めてください、と身体が訴えた。

仕方がないので、海に行って、寄せては返す波を一人で見つめた。運命は翻弄されるものではなく、いつだって向こうからやってくる「そいつ」は実は自分自身なんだってことに気づいて、ずいぶん気分が楽になった。確かに今日、僕は二つの太陽を見た。

正式なやり方を誰からも教わったことがないのだけれど、盆に先祖が還ってくるって話は好きだ。僕の名字を名乗るのは、僕ひとりになった。故郷にも帰れなかったし、僕がやらなきゃ、その魂たちは還る場所がない。しきたりじゃなくて、僕の気持ちの問題だ。だから、ほんとうに今日でいいのか、甚だ不明のまま、迎え火を焚いて、還ってきてもらった。今夜は犬のハナもおなじ部屋に居る気がする。悪くない。大切なものは何も失われていない。多分、だけどね。

毎日走る道をこうやって歩いてみると、イカにアホなことを毎日やってるのか良く分かる。

毎日走る道をこうやって歩いてみると、イカにアホなことを毎日やってるのか良く分かる。

九州育ちの僕が初めてこの砂浜を見たとき「げっ、黒い」と思ったのだが、今は白い砂浜を見るとびっくりする。

九州育ちの僕が初めてこの砂浜を見たとき「げっ、黒い」と思ったのだが、今は白い砂浜を見るとびっくりする。

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