月別アーカイブ: 3月 2013

徹頭徹尾、ルールは自分

3月4日 月曜日 晴れ   健全なHWファンのみなさん。PAUL BRADYは間違いなく素晴らしいけど、3/6のHW SESSION第一回も是非、来てね。明日は今年初めてバンド全員が揃ってリハーサルをするのだけれど、どうなるのか僕もまったく分からないのだよ。   あんまり説明したくないけど、通常のツアーやライヴと違って、僕らはセッションをしながら音楽の可能性を探っている。オーディエンスは仕事帰りに食事しながら、それを楽しんでいるっつー、ある種音楽のあるべき姿にしたいと思っておるのです。  そんなこんなで、頭の中にはたくさんの音楽が渦巻いていて、ちょっとばかしオーバーヒート気味です。重なるときは重なるっつーか。そんな感じなのに、昨日から読み始めたニール・ヤングの本が面白すぎて、時間がないので、信号待ちとか、歩きながら読んでます。ミュージシャンが書いた本としては僕の中でマイルスを超えたかも。興味のある人は是非。徹頭徹尾ルールは自分。清々しいくらい、自分が思った方に突き進む。本日、僕の心を鷲掴みにした一節を。一人でも多くの人に手にして欲しいので、勝手に引用します。 —————————————————————-  「旅先では、うまく行かなくなることが山ほどある。病気になってもプレイはするが、観客はこっちがなまってきたと思うだろう。小屋が半分しか埋まっていないと、客は参加意識が持てなくなる。クルーの質が悪いと、音がまともに響かない。最高の機材を持っていないと、ショウのサウンドにムラが出てしまう。かりに評価されていても、いつ覆るかわからない。われを忘れてしまうとYouTubeにアップされる。ずっと冷静でいてもYouTubeにアップされる。準備不足のまま新しいことをやったり、昔からやっていることをしくじったりするとYouTubeにさらされる。ハーモニカを吹いている途中に鼻水が垂れ、ハーモニカホルダーを伝ってTシャツにずるずる流れていったりすると、YouTubeにさらされる。なにかバカなことを口にすると,,,,,,,,,」。 —————————————————————-  励まされるなー、この文章。NEIL YOUNG自伝は二巻に分かれておるのだが、一巻の最初を読んだだけで、二巻をぽちって買ってしまったよ。

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days

3月3日 日曜日 晴れ 誰かと共演するときに、譜面だったり、音源だったり、はたまたライヴヴァージョンの音源だったり、しまいにゃ映像だったり、御丁寧に送られてくるのは国内の話であって、外国のお方の場合は殆どが完全な放置プレイ。したがって、自分で音源を探し、ライヴヴァージョンとの違い(キーやアレンジやテンポがまったく異なったりする)を考察し、自分の耳でコピーして、曲を身体に入れ、挙げ句の果てに、その曲は現場でまったく演奏されないってなことは日常茶飯事。まったく知らない曲がステージで始まることも良くあるが、そういう時が一番燃える。置き去りにされてたまるか、と心は「無」になっていく。欲も得もなくなって、音楽が次は何処に行くのか、予測しながら演奏するしかない。キーラのフロントマン、ローナンがステージで僕に放った言葉なのだが「知らないなら、今知ればいい」のだ。そういう瞬間はシビレながらも、好きだ。考えてたら、間に合わない。 こう見えても、僕は出来るだけの準備をする。でも、人の曲の成り立ちがコピーすることによって、論理的に見えてくるのは面白い。 ——————————————————— 必要なときには必要なものが与えられる。それが僕の考え方。だから、猛烈に欲しているのに、それが目の前に現れないときは、「その時」ではないと考える。だから、必要なものを金で解決するとロクなことが起きない。 ニール・ヤングの自伝を読んでいる。素晴らしく面白い。ページをめくると、以下の言葉が飛び込んできた。 「考えながら曲を作るのは最悪だ。だから単純に弾きはじめ、すると新しいなにかがあらわれる。どこから?そんなことはどうでもいい。とにかくその流れに乗っていく。それがわたしのやりかただ。決して出来栄えを評価したりはしない。わたしはその曲を信じている。それは楽器を手に取ったとき天からさずかり、楽器を弾いていくうちに、わたしを通って出てくるものなのだ」。by Neil Young 「必要なときには必要なものが与えられる」。とはこういうことです。はい。 PAUL BRADYの招聘元、THE MUSIC PLANTの野崎さんと彼について雑談しました。 http://www.mplant.com/paulbrady/hiroshi.html

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曲を書く

3月2日 土曜日 晴れ 「曲をブラッシュ・アップすんのってこんなに時間かかってたっけ?」 「どうですかね?もっと早かったような」 「才能が枯渇してんのかな?」 「そのような考え方は推奨しかねますが」 「3日前からまったく前に進んでないような気がするのだが」 「しょっちゅうそのようなこと、おっしゃってますが」 「何つーかその。3.11から歌を書くのが難しくなった」 「そう云われる表現者は多いですね、たしかに」 「でも人が聞いたらどう思うか、なんてことあんまり考えないんだよね」 「それでいいと思いますが」 「この曲はまずダムの底に村が沈むんだよ」 「はい」 「そして彼の心には轍がある」 「え?」 「それって俺の中では同じ時空の出来事なんだ」 「病院行きますか?」 「行った方がいいかな?」 すべて、脳味噌の中での自分と自分の会話。色気なし。アーメン。

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同輩

3月1日 金曜日 曇りのち雨 同輩が10年振りにわざわざ僕の家を訪ねてくれた。しばらく会わない間に、彼は歴史あるレーベルの長になっていた。僕らは、僕らの世代に出来ることを話し合った。悪くなかった。彼が自身のレーベルの歴史的コンピレーションアルバムをくれたのだが、何と1曲目に収録されているのは、僕が初めてギターで弾いた曲だった。ワオ!すごいね。こりゃ、何かあるね。一回転した感じだよ。 にしても、映像を観ながら、悶々としている自分が恨めしい。ワープしたい。ワープしたいよーーーーーーっ。     素晴らしい。

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