日別アーカイブ: 2013年7月2日

晴れた日の原始人

7月2日 火曜日 晴れ 晴れた日の原始人は忙しい。 窓という窓を開け、家じゅうの空気を入れ替える。何かが動きはじめる。業務用掃除機で虫さんの亡骸を、埃を、何でも吸い込む。それから日本伝統の雑巾がけ。掃除に飽きたら、上半身裸になって、草刈り、草刈り、草刈り、草刈り。燃料が尽きて、エンジンが止まるまで止めない。これ、オレのルール。でも、その頃には振動で、手がおかしくなってくる。今なら、すべてのフレーズにビブラートついてくるぜ、みたいな。どんなにがんばっても、ここに住んでいないので、家は壊れる。つーか崩れる。オレひとりじゃそのスピードに追いつけない。でも、最近それも愉しい。すべてを自分でやらなきゃいけないってことは、鍛えられるってことで、チェインソーだって、何だって道具は使えなきゃどーにもならないわけで、とにかく没入してるとストレスがなくなってる。 昨日、ロックンロールから農業へと華麗なる転身を遂げた若者が野菜を届けてくれた。これがもう、労働の後にはたまらない味で「オレがピーマンだ、とかオレサマがタマネギだーーー」とか激しい主張をする。美味すぎる。こうやって、オレはこの土地に生きさせてもらっているのである。 労働が一区切りしたら、峰までえっちらおっちら走る。原始人は当然上半身裸。観光客の冷たい視線は気にしない。同輩にお伝えしておこう。どんなに楽なルートを選んでも、ここから6キロは登りになる。標高1000メートルで6キロの登りってのはかなりこたえる。心臓破りなんて生易しいものではなく、ときどき破れる。でもよ、(はすっぱでごめん)ずーっと走り続けてきたらよ、以前みたいにキツくないのよ。びっくりするよ。肉体はまだまだ順応し、進化するぜよ、御同輩。

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