日別アーカイブ: 2013年7月29日

RADIO、ふたたび

7月29日 月曜日 曇り 戻りましたー。 今更ラジオが好きになるとは思いませんでした。きっかけは毎週木曜日にinterFMで放送されているディランの番組。若い頃、レコードが買えないので、夢中になってラジオを聴いていたことを身体が「はっきりと」思い出したのです。電波を通じて、何かと自分が繋がっている感じ。それが偶然とは思えない、あの感じっすよ。 今となっては知らない人も多いけれど、僕は22歳のときから20年近くラジオ番組をやっていました。地方に行くと、昔のリスナーが訪ねてきてくれることがよくあります。「受験勉強しながら聴いてました」って人が今やお母さんになってたりしてね。 このメディアが素晴らしいのは、送り手とリスナーの両方に想像力が必要なところです。テレビのようにヴィジュアルで説明できない。だから、双方とも中空でその光景を想像する。そこが好き。もちろんそこにはズレがあるんだれど、それが素晴らしいというか、テレビを観て、分かったような気にはなっているけれど、結局何も分かっていないと云うか。 podcastってものができて、僕は移動中に音楽ではなく、ラジオ番組を聴くようになりました。多くはFMではなくAMの番組です。某著作権管理団体のおかげでpodcastでは音楽を流すことができないのです。まったく。そうなるとFMは音楽がメインの番組が多いので、番組が成立しない。てな訳で、僕はほぼ40年の時を超えて、AMの番組を聴くようになったのです。 もうひとつ。今年のはじめ。アメリカから帰ってきてすぐに、文化放送の「くにまるジャパン」って番組に出ました。そのときの番組のスタッフ、出演者の情熱に打たれたってのもあります。AMってこんな世界だったんた。すっげークリエイティヴじゃん。知らなかった。 podcastでは世界じゅうの番組から好きなものを選べます。政治評論家の固い番組から、作家にインタビューする番組、直列6気筒の専門番組、エトセトラ、エトセトラ。手当たり次第にいろいろ聴いてきました。そして、僕がたどり着いたのはTBSラジオの「安住紳一郎の日曜天国」でした。 この番組。何が素晴らしいって、安住紳一郎という人物の破綻スレスレのパーソナリティーを軸に展開していくのです。それが猛烈に面白い。この人、天才だわ。オープニングから約30分間、喋りだけで腹筋がちぎれそうなくらい宇宙に連れて行ってくれたりします。アシスタントの女性はほぼ笑っているだけなのだけれど、これがまた絶妙。どれだけ聴いても実益なんて何もないのが素晴らしい。それこそが実益だよ。 実は昨日も1000キロの移動中、ずっとこの番組を聴いてました。おかげで豪雨も退屈も疲労も乗り越えて、帰ってくることができました。移動が楽しい。ニンゲンってバカだ。バカで面倒くさいけど、たまに好きだ。ありがとう。 一例だけ。 昨日聴いた番組の中に、生放送中に、自分が風呂で採取した汗で「塩」を作るってのがあったんだけど、あまりにもくだらなくて、気持ち悪くて、素晴らしくて、パーキングエリアで20分くらい寝込みました。いや、まじで。 このサイトからも過去の番組を聴けるんだけど、 僕にとっての不朽の名作をいくつか記しておくんで、是非安住ワールドに浸ってくださいまし。通勤や労働が楽しくなるよ、たぶん、だけど。 2008年9月14日 換金、マンホール 2008年10月19日 皆さんは熊本の合唱する中学生ですか? 2009年2月8日 口が固い男 2009年11月29日 アメリカ50州の覚え歌 って、タイトルを書いただけで思い出した。腹筋痛い。

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