月別アーカイブ: 9月 2016

存在の耐えられない軽さ、静岡市にて

9月18日 日曜日 曇り   今日はいろんな意味で、エポック・メイキングな一日だった。  静岡のUHIU、10周年だから来てくれと熱烈なオファーがあった。オレ、この際書いておくけど、周年的なこと嫌い。自分のことで云えば、積極的に祝う気にはあんまりなれない。まぁ、デビュー30周年とか、バンド存続40年とか、さらっとやるかもしんないけど、個人的にはやっぱり好きじゃない。周囲がやってくれたら乗るかも、だけど、自分からやる気はないだろうね。  それでもオファーを受けたのは、この店にまつわる、まぁ、決して平坦ではなかった道のりを知っているからで、祝福よりも、ここからがスタートじゃんって姿をオレが本気で演奏することで伝えたかったからだよ。  それは見てくれたら分かる、よね?  ところが。奴らがオープニングに送り込んだ奴が素晴らしい才能で。まだまだ荒削りだけど、才気溢れる男だったんだよ。これって街の、店の、財産以外のなにものでもないんだ。奴が本気で退路を断って向き合うまで、オレからは宣伝しないけど、リハで奴が歌った「存在の耐えられない軽さ」って言葉がズドンと来たんだ。そのテーマ、オレも書こうと思ってたんだよ。まるで口癖を盗まれたような気がして、嬉し悔しかったよ。笑。  こういう才能が今、世界に静岡に必要で、演奏する側にも、店にも、自分と本気で向き合う覚悟が必要なんだ。埋もれてる場合じゃない。でも、埋もれさせてるのは自分たち。なんてアイロニック。でも、本気なら、オレも行くぜ。本気で。  この日のライヴがなければ起こらなかったことがたくさんあってね。まだうまく咀嚼できてないんだ。そして写真も撮り忘れた。ごめん。  UHU。おめでとう。歴史はこれから始まるんだよ。

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SEARCHING FOR MY MAIN LINE

9月17日 土曜日 晴れ                               STREET WISE 思い出すだけで 緊張で 身体が固くなる STREET WISE 生き延びるための知恵 愛を知らずに育ち 食卓に笑顔なんかあったためしがない いつも誰かの機嫌を伺い 他人を許すことに明け暮れるだけで ただの一度だって自分を許したことないことに最近 気がついたのさ STREET WISE 悲惨な予感 果てしない不安 信じ難い現実 STREET WISE いくつかの決定的な亀裂 どうしてこうも運命に苦しめられなければならないのか どうやらこのどうしようもない運命を加速させているのが自分自身だと気づいたとき もう一度ロックンロールの魔法が必要だと ようやく目が醒めたのさ STREET WISE STREET WISE  生き延びるための  STREET WISE  道の上で輝くことば STREET WISE でも こうも思うのさ 確かに存在のコアに一歩づつ 近づいていると  STREET WISE   … 続きを読む

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SLEEP WALKING 

9月16日 金曜日 曇り                        

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EIGHT DAYS A WEEK

9月15日 木曜日 曇り こりゃ凄いね!革命だよ。ロックンロールの。 彼らのデビューは1962年。オレが生まれたのが1963年。そしてキャリア唯一、このライヴアルバムが録音されたのが1964年と1965年。 「興奮」を超えて「パニック」に近い。うら若き女性たちの歓声は人類の声を超えて金属音に近い。オレ、こんな状況で演奏したくない。てか、逃げ出すと思う。 革命、だよ。時代が変革していく瞬間。家じゃ聞きたくないけど、歯医者に向かう車中で鳥肌たちっぱなし。わずか3トラック。たぶん、すべての歌に1トラック。すべての楽器に1トラック。観客に1トラック。 それでも確実に記録されてるんだわ。 昔、魚と話したんだけど、オレたちがやりたいことはほぼビートルズが既にやり尽くしてる。モニター・スピーカーもなく、ほとんど自分たちの音が聞こえないままの演奏(フェスでときどきあるけど、そんな録音、死んでも聞きたくない!)でも、確実にロックンロールが反対側に突き抜ける感じが記録されてるんだわ。 実際に武道館公演を観たチャボさんがオレたちに伝えてくれようとしてたのはこのことだったんだね。感激したよ。ごいすー!みんなも是非。ロックンロール、ポピュラー・ミュージックの始祖鳥の凄さを今、50年経過して実際に体験した感じ。 —————————————– 無理しない範囲で、ようやく音楽制作に少しだけ復帰したよ。でもまだ本格的にレコーディングしたとは云えないから、レコーディングにはカウントしない。笑。

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プロの酔っぱらい、その道険し

9月14日 水曜日 曇り 「もう一杯飲みたいってところの手前で店を出るのがプロの酔っぱらいよ」。酔っぱらいの師匠からもたらされた至言を飲み屋で披露したら、エンジニアのFくんが激しく同意してくれた。 なので、Fくんと僕は限りなくハードルが高い「たった3杯」で店を出ることに決め、周囲の「どうせできる訳がない」という視線をバネにほんとうに3杯で店を出た。なんだ、やればできるじゃん。足取りも軽いし、明日は軽やかな目覚めだね。なーんてことを考えながら家路についた。 今朝。 いつもの感じっすよ。どよーんと。起き抜けからため息、みたいな。はぁ。キッチンを通りかかったら、やっぱりありましたよ。ビールの空き缶6本。意味、なさすぎる。苦笑。 昼すぎ。哀しみを共有したくてFくんにメール。その返信は。「じ、実はもう一軒行っちゃいました」。ダメだ。ダメすぎる。 そろそろ、オレたちもプロの酔っぱらいになんなきゃと思うんだよね。いや、まじで。

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隣人

9月13日 火曜日 雨   アニキが異国からやってきて、ひさしぶりにいろんな話をして、プロの酔っぱらいの教えに従って3杯で店を出て、家に帰った。  前の家の隣人の方からメール。旦那さんが亡くなったと。ウ、ウソだろ。一瞬で酔いがさめた。5年も隣に住んでいて、名前も年齢も知らなかったし、敢えて知ろうとしなかったけれど、僕は彼が大好きだった。どんなときも彼は僕に同じ体温で優しく接してくれた。だから、敢えて僕は距離を縮めることはしなかったのだけれど、引っ越しのとき挨拶に行ったら、実は音楽が大好きでギターを弾くんだって、奥さんが僕にそっと教えてくれた。そうかぁ、だから、あんなに一家揃って僕に優しくしてくれたんだって。そもそもそのとき、オレの身元はバレバレだってことも分かったし、もっと交流すれば良かったって。何格好つけてたんだ、オレみたいな。  いつだって後悔は先に立たない。  都会の住宅地での距離の取り方、彼らに関しては、おおいに間違えてた。そして彼は同じ年だったって、さっき知った。あり得ない。あり得ないよ。  8月の末に病院に行って、入院して1週間で居なくなってしまったって。  僕はね。あの素敵な家族と会おうと思えばいつでも会えた。一人で住んでる僕に送られてきた美味しいもの、いつだってあの素敵な家族にお裾分けできた。「元気ですかー?」って。隣に住んでたときは、近すぎてそれをしなかった。離れてからは、忙しさにかまけてそれをしなかった。  あり得ない。ご家族の気持ちを想うと、胸が詰まる。  でもこれが人生、なんだね。だから、いつもの別れも今生の別れだと思って生きなきゃね。それを彼は教えてくれたんだね。  Sさん、生まれてきてくれてありがとう。オレ、会いにいくよ。遅すぎたけど、あなたに感謝したいし、あなたのLIFEを祝福したい。

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自分に愛を注ぐ

9月12日 月曜日 晴れ アホみたいなこと、書くけど。 ずっと、誰かのことばかり考えて、自分をぞんざいに扱ってきたことにようやく気づいた。ここに至って、まずは自分を愛で満たせないものは、何もできないってことにもね。カサカサだったんだね。植物だって、水やらなきゃ枯れちゃうよ。 自分に愛を注ぐこと。灯台下暗し。どうして気づかなかったのか。今日は音楽から遠く離れて、人体実験してみる。たぶん、それだけの価値はある。 まず家中、自分が心地よく居るために掃除。義務感ではなく、自分のためにね。玄関、スタジオ、居間、寝室、屋上、ガレージ、トレーニングの部屋、キッチン、風呂、エトセトラ。ポイントを義務感から切り離すと、まったく苦にならない。野の花とかあるといいなぁ。でも摘むのは気がひけるなぁ。 それから筋トレして、スマホを捨てて、走った。海にはもう秋の風が吹いてたよ。いいじゃん、写真なんか撮れなくって。帰って、ともだちが調合してくれたバスソルト入りの風呂に入って、念入りにストレッチした。 だいぶ、いいかも。 美味しいご飯を自分のために作る。でも、作り置き用のカレーもたくさん作って、ともだちにお裾分けする。 何とかなるかもしれんな。夜になると、必ずいつもの飲み屋に「出勤」してたけど、今日は家に居れそうだ。 暮らしにやっと風が吹いてきたかなぁ。秋のそれ、だけど。笑。     この曲、昔から好きなんだ。      

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岐阜県中津川市にて

9月11日 日曜日 曇り まずは、カープ。優勝おめでとう。広島のあいつらの顔を思い浮かべただけで泣けてくるぜ。 岐阜県中津川にて。ソーラーブドウカン。佐藤タイジとその仲間たちのポジエィヴでどえらい夢は、着々と人々に伝わってる。それって、すごいことだよ。むろん、これだけのことを。そう簡単になし得ることができるわけがなくて、並々ならぬ情熱が根底にはあるんだけど、すべての電力を太陽光で賄う = 「NO !」ではなく「YES !」と言い切ることの力は大したもんだよ。誰も傷つかない。 僕の今回の役目は東田トモヒロくん、高田蓮くんとともに、熊本に音楽でエールを送るっつー役目。飛び入りしてくれたTOSHI-LOWも含めて、それぞれの個性がエゴではなく溶け合ってたと思うよ。 何よりも、オーディエンスまで含めた情熱が、降水確率を60%から0%に変え、最後にちょっとだけ降ったけれど、最後に虹までかかったんだよね。それはただの奇蹟じゃないよ、きっと。

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初めての職質

9月10日 土曜日 晴れ 行くとこまでいった感、あるな。苦笑。 もとより、酒を飲んで、悪い方向にいくことは滅多にないし、酔っても愉しくしかならない。でも、同世代のコータローくんと話してると、酔っぱらい方が素晴らしくプロフェッショナル。オレみたいなとことん飲むタイプは酒飲みの風上にも置けないね。確かに飲まなきゃやってられないだけの理由はあったけど、それも50を過ぎたらエクスキューズだし、飲むならプロの酔っぱらいになんなきゃね。自分をコントロールできないなら、飲む資格なし。 オレのラヴリーな父親は酔ってクルマに轢かれて死んだ。だから、同じ轍を踏む訳にはいかないし。 初めての職質。気がついたら、パトカーの赤いライトが点滅して、根掘り葉掘り聞かれてた。深夜に独り、そうとう怪しかったんだろうね。まぁ、いい経験だったよ。 人間は闇とトラウマを抱えて生きてる。それを永遠に封じ込めることができなきゃ、一流の創作者とは云えないね。それが創作へと向わせることがあったとしても、人に伝えるべきことじゃない。コントロールできず、漏れ出したなら、人として崩壊するよ。 学ばなきゃな。

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感謝

9月8日 木曜日 曇り 山口洋、静かに感動しております。 やると決めたことに心血注ぐのは当たり前。でも、ほんとうにそれで良かったのか、とか、ちゃんと伝わってるんだろうか、とか。その後の逡巡の時間もあまり楽ではない。 僕らが音楽のプロフェッショナルであるように、文章を書く、写真を撮る、編集する、人に伝える、それぞれのプロフェッショナルが情熱を持って作りあげてくれた記事を読んで、Mr.逡巡は報われます。やって良かった。こんな風に受け取ってくれる人が居るんだ、と。 感謝です。是非、読んでください。ほんとうに、ありがとう。 きっと、それぞれの人たち、向き合うの、決して楽じゃなかったと思うのです。自分がそれを痛いほど感じてるからです。それゆえ、感謝もひとしお。僕はこういうスピリットが少しづつ世界を良くしていくのだと信じています。 ありがとう、アゲイン。  

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