Search
-
LIVE
-
WORKS
HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
詳細/購入はコチラ »
2020.6 Release
詳細/購入はコチラ »Blink HEATWAVE
2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
特設ページ »
日別アーカイブ: 2025年6月19日
Recording day #036、遠い山なみの光
6月19日 木曜日 晴れ フィジカル・トレーナー(元高校球児)と月一回、海辺で早朝野球をしています。5時台に背中にグローブを背負ってでかけていきます。今年になって再開したんだけど、50年前の元野球部、最初はボロボロで、こんなんじゃいかんと体幹を鍛え直し、筋トレに励んだなら、ようやくブレなく投球できるようになってきました。砂地の場所なんで、体幹がしっかりしていないと投げられないのです。こういう指針というか、違う「point of view」があるのはありがたい。すべて音楽にフィードできるから。 彼に弾丸富士山登山を誘われたんだけど、今年はスケジュール、無理だなぁ。来年なら行けそう。聞くと、午前1時にこちらを出て、麓まで車で移動、入山規制がかかっている時期なので、5合目までバスで登り、1時間ほど身体を高地に慣らした後、登って降りてくる。日本人たるもの、一回は登ってみるのも悪くないかも。 ところで。レコーディングです。休みなく、ずっと向き合っています。さすがに休みが欲しいと思うけれど、集中できることを幸福だと思って取り組んでおります。こんなの、時給に換算とかしちゃいけません。間違いなく労働基準法に違反してると思われ。 自分を動かしているものは。見たことのない頂に行って、ピープルにその風景をお裾分けして、みんなをハッピーにすること。トレーナーが言ってました。富士山頂からインスタライヴをやって、彼のところにやってくる年配の人たちを楽しませてるそうです。 経験上、ほんとうに素晴らしいものが出来上がる速度って異様に速いんす。作曲も録音も。どうやって創ったのか覚えてないことが多い。ほんとうに導かれたように、あっという間に出来てしまう。 でも、稀に粘って粘って、粘りまくって、到達するものもあるんす。 昨日がそうでした。なんでうまくいかなかったかというと。 この曲を録音した時、スケジュールがハードすぎて、喉がもうボロボロで歌えなかったのです。ガイドで軽くさえ歌えない状態だったので、クリックなども一切使わない僕らの録音では、それでもメンバーは歌を想像しながら演奏してくれたわけなんだけど。 いざ、歌ってみると、歌の世界に対してオケが強すぎたんすね。それは仕方がない。 そこを調整すべくかかった日数、2日間。なんとかしようと、持ち替えた楽器の数、無数。粘って、粘って、にゃんとか、奇跡的に折衷点を見つけたわけです。 いいリズムに素晴らしい歌がのっかってさえいれば。数時間で終わることが2日かかります。しかも、気に入らないなら録り直す可能性もある。ははは。 なので、ほんとうに日々のコンディションをコントロールするのもプロの仕事です。 ジョン・レノンが名曲「ストロベリーフィールズ」をどうやって完成させたのか。そのプロセスを克明に記録した音源を持っていて。かのジョンですら、これだけの試行錯誤を繰り返したのか、と思うんすね。 ぐっと掴んで、ぱっと投げる。それがいい音楽の条件だけど、一方で粘って粘って、粘りまくって、素晴らしいものができることもある。 マウンドに復活した大谷選手。さすがにオレも見ました。あの彼ですら、実戦から離れていると大汗をかいて、自分をコントロールするのに苦労している。一方、打席に入ると、別人のように自信に満ちている表情になる。それだけで、たくさんのことを教えられます。実戦感覚としかいいようのないもの。どんな仕事にも存在します。 ああいう姿をビール飲みながら愉しむことはオレはできないっす。 高校野球を見てると、次の展開がどうなるのか、直前の投手と打者の表情を見ていると85%予測できます。結果が出る前に勝負は終わっていることが多い。彼ら高校生だから、まだ経験の少なさゆえ、とってもわかりやすいのです。そこから学ぶこともたくさんあります。 何度も何度もステージでトライ&エラーを繰り返して。ようやく辿り着く領域。 カズオ・イシグロの言葉を借りるなら、「遠い山なみの光」って感じかな。笑。