濁流のような都会の生活

11月27日 木曜日 晴れ

夢のような時間を過ごして、都会に戻ると、あっという間に濁流のような都会の生活に飲み込まれるわけでして。その落差たるや、もはや天晴!というしかないレベル。笑。

自由人であるはずの我らでさえそうなのだから、勤め人の方々は推して知るべし。でも、その上で人生は誰もが一度きりなのだから、この濁流に飲み込まれないように生きたいと強く思うのです。

なによりも掴んだはずの「あの感覚」が薄れていくのが哀しい。自分が自然の一部にすぎないって感覚。そこから音楽を奏でることができたなら、ロックンロールも次のステージに行けると思うんだけどなぁ。

「A rolling stone gathers no moss」、「転がる石に苔は生えない」ってやつね。いやいや、苔こそが生命の起源のように感じたっすよ。岩盤の上に巨大な木が生育するために、苔が保水の役目を担っていて、その生育の遅さゆえ、目の詰まった良質な木ができるんだけど、それをニンゲンが容赦なく切り倒す。でもね、苔の合間から、小さな杉の芽が息吹いていたりして。宇宙だなぁ、と。こんな悠久の時間の流れの中では、自分の存在なんて「一瞬」のことにすぎなくて、その中で、自分はなにを手渡され、次のジェネレーションになにを手渡すことができるのか、ってことを深く考えるのです。循環するための「一部」になることができれば、それは立派な役目じゃんって。

次のライヴのための準備をしてるんだけど、音楽を身体に入れる方法もちょっと変わったかも。無理に入れても入らないものは入らないから。それは連綿と流れる水を見ていて、そう感じたのかも。流れるってことと、流されるってことは違うなぁ、と。流れてさえいれば、それは入るって思ったのかな。ちょっと禅問答みたいだけど。

燻製の飛び魚を紹介してもらって、背中にしょって帰ってきたのです。サイトを見たなら、おいしいレシピが載ってた。これは作ってみようと。まじ、美味かったっす。昔、スコットランドのスモーカーを訪ねたことがあって、それはそれで超絶美味しかったんだけど、屋久島の飛び魚と桜のチップ、なかなかにとんでもないです。味付けに使ったのは胡椒だけ。オリーブオイルとニンニクと鷹の爪、パルメジャーノとバジルとトマト。それらをひとつにまとめる飛び魚の燻製!あんまり熱をいれすぎず、最後にさっと合わせただけで、悶絶級の美味しさだったよ。お取り寄せも可能なんで、ぜひ!

 

 

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コペルニクス的転回

11月26日 水曜日 晴れ

帰ってきました。

いろんなことを根本的に考え直すきっかけをくれた素晴らしい旅でした。

まずは帰りの飛行機に乗っていた島民の方に「島で初めてロックを体験しました。また来てください」って言ってもらえたのが、とっても嬉しかった。でもって、帰ってきたら阿蘇で地震の一報。心配してくれて、ありがとう。でも、離れてるとどうにもなんないから、大丈夫です。大丈夫じゃなくても。

まずは。

自然の中に身を置くと活性化するってこと。細胞の細かいところまで、スポンジに水が染み込むように、生きるためのエネルギーが行き渡るのを感じる。自分も自然の一部にすぎないことを教えられること。これは大きい。飛行機に乗って、ひとっ飛びで都会に帰ってくると、途端にその感覚がしぼんでいくこと。残りの人生を考えたなら、行動はなる早でした方がいいこと。なにが素晴らしかったって、島にいる間、ずっとその感覚があったこと。もっとアクティヴに行動したなら(たとえば山に登るとか)、さらにその感覚が磨かれていたであろうこと。そうしたら、音楽との関わりがさらに動物的になったであろうこと。実際、滞在中の代謝の感じはいつもとまるで違っていたから。

なるだけ早く、野に還ろう。って、どこに行けばいいのか、まだわからないけれど。

ならば、移動すればいいじゃんって。宿泊が可能なクルマで移動することを本気で考え始めた。昔、アイルランドにジプシー、たくさんいたんだけど。そこまで行かなくても、このやり方は21世紀に転用できるな、と。どうせやるなら、誰もやってない方法がいいな、とか。そういうこと、考えるのが楽しい。でも、これだ!ってベース車両が見つからない。それ、見つけたら、たぶん早いな。

必然としてライフスタイルは新しいものになる。それぞれの生き方、趣味、人と人との関わり方と距離感。とっても影響を受けた。密すぎず、かといって疎遠でもない。でも、確実に誰かを思いやって助け合える距離感。ほぼ「常識」ってネジが吹っ飛んでるところ。笑。我らの世代の方が頭がカチカチに固いこと。柔軟さは興味と連動していること。

たとえば。

加齢とともに、身につけるものがアウトドアグッズになってくる。どうしてって、機能的で、かつ軽いから。圧倒的に楽。某パタゴニアのものばっかり使ってた。企業理念も好きだし、少し高くても循環した方がいいと思うから。でもね、山岳ガイドの彼らが持っているギアがいちいち素晴らしい!そんなメーカー、聞いたこともない。彼らがそれを使いこなすのを羨望の眼差しで見るオレ。笑。モンベルはトヨタみたいな感じ!とその形容がまたナイス(決してdisってるわけじゃありません)。しかも、そのお店はうちのすぐそばにあったりして、灯台下暗し。道具を極めるって、すべての道に通じてる。こればかりはネットで見ていてもわからないから、実店舗に行って触ってみようと思う。

ベースとなる場所。それはどこなんだろう。引き続き探すことにする。食べるもの。それもまたすごくてね。超絶シェフは釣りが大好きで、話を聞かせてもらったら、その釣りの方法がすでに尋常ではなかった。まだ40そこそこだから、そこには未来しかない。誰もが失敗するだろうと言った小さな集落に店を開いて、開拓し、リレーションを構築し、予約が取れない店になっていくまでのストーリー。野茂投手と同じくらい励まされたよ。

要するに自由だってこと。不自由にしていたのは自分だってこと。柔軟だと思ってたけど、硬かったこと。当たり前だけど、彼らにはちゃんとした覚悟があるけど、堅すぎないこと。笑。オレたちに覚悟はあるけど、あんなに柔軟じゃない。

むかーしから知ってる仲間が、ひょんなことで毎年この島を訪れていることを知る。連絡してみる。「毎年、縄文杉に会いに行ってる」って。笑。なんだよ、そうなんだ。近々会うことになりそう。

そんな風に自然や人に影響を受けまくって、また新しい風が吹いてくるのが嬉しい。これだけたくさんのインスピレーションを授けてくれたことに感謝しかないのです。みんなもね。それがどこかわからないけど、もう一度「書を捨てて、旅にでよう」。きっと、新しい風が吹いてくるよ。

感謝しかない。

ついしん

最後に紹介してもらった「燻製」屋さん。それがまた素晴らしかったから、背中に飛び魚の燻製背負って帰ってきた。笑。あの素晴らしさはちょっと言葉じゃ説明できない。台風で倒れた桜の木で燻される名産の飛び魚。それを生業にするアイデアがすごい!そして、めちゃくちゃに美味しい!

 

 

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屋久島day#5、後ろ髪を引かれて

11月25日 火曜日 晴れ 

 さんざん受け取ったなら、その想いを還流させないと。なーんて、力を入れるのは、空回りしがちであまりいい結果を招かない。

 豊かな島だけれど、ここでライヴを開催するってことがどんなことかってことくらいは理解してる。主催してくれた人は心配事が多すぎて、いつだって楽しめないってこともね。

 それでも、開催するってこと。その意味も理解しているつもり。島で稀にライヴがあると、ハコはパブリックな場所になる。だから、開場から開演まで2時間。かの中華料理屋さんは豚肉の粽を用意してくれてた。(←超絶食べたかったけど、もちろんオーディエンス優先で。あっという間に売り切れたんだって。)

 ガキんちょたちが走り回る中、島の民がそれぞれに音楽を楽しんでくれているのが、ほんとうに嬉しかった。嬉しかったんだよ。

 後ろ髪を引かれながら、帰ることにする。またすぐにでも戻ってきたいって場所ができたことがとても嬉しいんだけど。

 しばらくは屋久島ロスだな、、、、。

 いろんなこと、知ったつもりでいたけれど、なーんにも知らないじゃんってことをあらためて知った。あまりにも多くのことを教えられた。

 ひたすらに努力する前に、この島の山を登ってみる。それだけでもっと多くのことが身にしみて理解できると思う。猿も鹿も、ただ生きていた。ひたすらに生きてるだけ。LIFEって、そういうことじゃんって、どうして気づかなかったんだろうね。

 屋久島。ほんとうにありがとう!!!また戻ってきてもよかですか?

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屋久島day#4

11月24日 月曜日 晴れ 

 この島は全周100キロ超。外周を囲む道の側から険しい山が切り立っていて、平野部は極めて少ない。でも離島という地の利もあいまって、奇跡的に自然が残っているんだろう。

 急いで回れば3時間ほど、一部に「世界遺産」エリアを車で通過できる場所がある。

 今日もまた時間を割いて、島一周に連れ出してくれた。集落が20いくつあって、昔は舗装もされていない道でそれぞれが繋がっているだけで、メンタリティーも個性豊かだったんだそう。観光客だらけの離島と決定的に違うのは、大手の資本たちが暴力的に介入していないことで、島独自のルールが守られているってことなのかも。たとえば流しのタクシーなんてまるで見かけないから、移動するならばほぼ、レンタカーに限られるし、その数も少ない。今回は連休中ということもあって、オレは借りることができなかったし。

 次はバイクか自分の車で来るのがいいな、と思う。

 今回、出会った移住者たちはすべてオレよりも若い世代。これだけまとめて自分より若い世代に会うこともない。でも、彼らは頭が柔らかかった。なんの違和感もなく、生きていくために好きな副業を持つ。山岳ガイドとDJ(←すごい組み合わせだと思わない?)、雑誌の出版と宿泊業(←オレの発想の中には100%ない)、飲食業と釣り師(←趣味と実益!)、エトセトラ。

 昼ごはんをごちそうになった福岡から移住したシェフ。その腕前がとんでもなかった。史上最高の中華。とっても離れた場所の集落にある小さな店。ほぼ1日1組、みたいな。自分の城。すべてのイニシアティヴは彼が握る。島の食材でクリエイティヴィティーを発揮する。娘ちゃんはチャック・ベリーに反応して、ダッグウォークをするんだって、彼は笑いながら教えてくれた。

 自分とて、相当にエッジーな生き方をしてきたと思っていたが、彼らを見ていると、頭が固いことを知る。確固たる勝算がなくても、「なんとなく」仲間たちと連帯しつつ、状況を変えていく術を彼らは持っている。50をすぎて「遊ぶ」という単語を彼らはよく使うことに気づいた。

 比べなくてもいいけど、そんな余裕はオレにはなかった。日々は崖っぷちの中にあった。目から鱗。

 いくつになろうが、どこに住もうが、どんな生き方をしようが、それは自由なはずなのにね。不自由にしているのは自分だってことをあらためて教えられる旅。なによりも3000年を超える悠久の大自然がそこにあるから、んなもん比較することになんの意味も感じないのがいい。

 滝のそばで屋久猿が2匹いい感じに座っていた。と思ったらいきなり交尾を昼間に開始。終了までに必要だった時間、約5秒。それもまた大自然だった。え?みたいな。

 自然のあり方、人生の創り方、エトセトラ。Kさんが島を案内してくれながら、そこに暮らす、明日ライヴにやってきてくれる人たちのそれぞれのバックグラウンドを紹介してくれる。ここに住んでるMくんはこんな仕事をやっています。とかね。笑。こんなに客席の登場人物の背景を知って、ステージに上がるのは初めてでキンチョーするよ。笑。

 子供たちも含めて、満員のオーディエンス!全力でやらせていただきますとも。

 そうそう。娘ちゃんはTwiceなるK-POPに夢中で、その存在をオレは初めて知ったのだが、9人のメンバーの見分けがまったくできなかった。某ジャニーズとなにが違うかって、一緒に歌うのはダサいんだって。なんだか、もう、大自然の中で見ると隔世の感。キャンディーズとかピンクレディーに付随していた一抹のダサさというか、田舎フィーリングはそこにはまるでないのだった。

 それもまた人生。さぁ、気張らず歌うぞ。

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ワンダフルすぎる屋久島day3

11月23日 日曜日 晴れ

まずは、昨日。

アルバムのリリース決定とそれに伴うツアーの案内をする日だったのに、うまく更新できず、申し訳ない。ここは盛り上がってほしいところだったけれど、自分のミスで出鼻を挫くという。苦笑。でもまぁ、それもまた人生。

昨日、アップしなかったスタッフが書いてくれた文章があるので、まずはぜひ読んでください。誰かのファクターを通して描かれるのって、悪くないと思うから。

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【HEATWAVE 約7年ぶりのニューアルバム「Mr.OUTSIDE」リリース決定 & 全国ツアー開催】

HEATWAVEが、約7年ぶりにオリジナルアルバム「Mr.OUTSIDE」を2026年にリリースし、本作を携えた全国5公演のリリースツアーを開催します。

前作発表直後より、HEATWAVEのステージに加えて山口洋(Vo/Gt)がソロ活動を重ねながら長い年月をかけて磨き上げた作品。今年に入りスタジオでの本格的な録音を開始、ようやくアルバムとして発表できる運びとなりました。

アルバムタイトル「Mr.OUTSIDE」は、山口が深い敬意と友愛の感情を抱いてきた音楽評論家、故長谷川博一氏の著書からインスピレーションを受けたもので、制作の過程で長谷川氏の出身地でもある小樽での回顧展を訪れるなど、彼の歩みに触れた経験が創作の大きな原動力となっており、「この時代をどう生きるか」という問いとメッセージが込められています。

収録曲、ジャケット、発売日は後日発表しますが、以下の通りライブ会場および公式通販での先行販売を実施します。
・通販先行予約:12/13(土)~01/12(月)※1月中旬発送予定
・会場先行販売:12/26(金) 渋谷公演にて販売

また、本作の発売を記念して、すでに発表されている12/26(金)の渋谷公演「Mr.OUTSIDE」を皮切りに、2026年3月まで全国5都市を巡るリリースツアーを開催します。
チケットは11月22日正午より、福島公演および京都公演の最速先行受付と渋谷公演の一般発売を開始します。

なお、前作「Blink」リリース時は新型コロナウイルスの影響によりツアーが中止となったため、HEATWAVEとしてオリジナルアルバムのリリースツアーを行うのは2017年の「CARPE DIEM」ツアー以来、約9年ぶりとなります。結成46周年を迎えても進みつづけるHEATWAVEの続報を、ぜひお待ちいただければ幸いです。

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ありがとう。この文章、オレには書けないからとっても嬉しい。

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屋久島day#3。

北海道の端っこから沖縄の離島まで。

ギターを抱えて、かなりの旅をしてきたから、もう腰を抜かすほど驚くことはないだろうなんて、タカをくくっていたのだが。

屋久島は見事なまでにその想いをくつがえしてくれた。

それは東京暮らしを経験し、この島に移住して、素晴らしい雑誌「サウンターマガジン」を編集発行しているKさん夫妻の助力によるもの。きっと忙しいに違いないのに、我々を全面的に受け入れ、アテンドしてくれていることに感謝しかない。

彼らは還暦をすぎたオレのアイ・オープナーに他ならなかった。

これまでの自分の旅は、ほぼすべて独力でやってきた。ガイドブックも読まないし、ガイドもつけない、同行者もいないし、なにもかもひとり。でも、今回はそもそも知り合ったきっかけがうちの奥さんと通してのオファーだった。「島に来ませんか?」という誘いには、あまりに忙しすぎた2025年へのギフトのような響きがあった。

残念ながら若くもない。ネットで調べたりするのは好きじゃないし。この人なら、と思える雑誌のクオリティー、しかも島発。いったいどうやって、それが可能なのか。そんな興味もあって、すべてお任せすることにした。

空気、歴史、食べ物、人、陽光、風、動物たち、そしてなによりも自然。

彼らが長い時間かけて築きあげたリレーションを惜しげもなく紹介してくれる。会う人会う人、キャラが際立っている。「個」が輝きを放っていて、それぞれが依存することなく助力しあって、互いを尊重しながら生きている。この距離感はなかなかだ。彼らは僕よりもちょうど一回り下の「ラビッツ(ウサギ年)」なのだが。おそるべし。

某ジブリの大監督だったり、某ビョークだったり、クリエイティヴィティーに溢れる人たちが島からインスピレーションを受け取る理由がとっても理解できた。

たった3日で細胞が活性化していくのがわかる。

山尾三省さんのこと。興味がある人は自分で調べてほしい。まさか、彼が暮らしたその場所で、彼が紡いだその机の前で、奥さんや友人と話ができるなんて、、、。ありえない。彼がかつて座っていた場所にスポットライトがあたっているようで、人を物怖じさせない、けれど濃厚な存在の「気配」があった。

Kさんの雑誌は年に一回発行されるのだけれど、なんと2年先のヴィジョンまで彼は持っていた。それらを実現させつつ、家族単位のLIFEを前に進めていく。オ、オレのLIFEはだいぶ行き当たりバッタリだな。苦笑。常に崖っぷち。笑。

えっと。もし興味を持ったなら、彼が編纂した「南洋のソングライン」という本を読んでみてほしい。読めばわかるさ。読み始めたら止まらないさ。なんなら、「ソングラインって何?」って次の道が広がってる。この本をきっかけに、僕は自分のアルバムジャケットのアイデアにたどり着いたと言っても過言ではないし、実際Kさんはその実現に骨を折ってくれた。ジャケット?もうちょっと待っててね。

同世代の立派な大人たちも、情報が垂れ流されることが当たり前だと思ってる。でも、それは違うよ。最後のところは自分でゲットしないと。だから、僕も過度の情報を伝えることはやめようと思ってる。

だって、人生にまともなアンテナを立ててるなら、読めばわかるし、ネブラスカを聞いてなにも感じないなら、そもそも必要ないってことだから。感受性が違うんだから、無理に勧めるのは時間の無駄。そんな暇はないんだよ。だから、期待していないけれど、反応は大事。

Kさん、オレと同郷の山岳ガイドのKさん(オレと故郷がほぼ同じ町!)が屋久島の山中に連れ出してくれた。これがまたどえらい体験でね。去年から山登りを始めたんだけど、オレのはただ速いだけの山登りだってことに、開始3分で気づいた。豊富な知識と自然への畏怖と敬意。彼らの言葉を聞きながら歩く3000年の歴史たるや。

山中の東屋で出された弁当と食後のコーヒー。一回り下のラビッツが積み重ねてきた人生に完全にノックアウト。笑。

残りの人生に多大なインスピレーションをもらっているところ。感謝しかない。

幸いなことに、最終日にオレはライヴができる。そこでなにかを循環できたらと思っています。

続く。

 

 

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アルバムリリース&全国ツアー決定 !!!!

11月22日 土曜日 晴れ

昼の12時にアップしなきゃだったんだけど、その時間は電波が届かない山の中にいるので、十分に気をつけて予約投稿しておいたんだけど、何故かうまく行かず、たいせつな情報なのに中途半端になって申し訳ないっす。

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屋久島day#002。

昨日、僕が経験させてもらったことは、明日にでもあらためてまた書かせてもらうつもりです。貴重かつ、素晴らしすぎて、まだ頭がジンジンしています。僕はこの国をかなり細かく旅している方だと思うけれど、まだまだ知らないことだらけ。とするならば、伸びしろマックスってことです。笑。それほどまでにこの島はインスピレーションを与えてくれます。

山尾三省さんが暮らして、言葉を紡がれた空間で、奥さま、ご友人から話を聞けるというのはレジェンドの生活が映画のように目の前で繰り広げられているような体験でした。なによりも山中でお二人の目が少年少女のようにキラキラしていたこと。それがいちばんの衝撃でした。

書き出したら止まらないので、明日また。

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さて。ようやくこの日が来ました。アルバムの先行予約、先行販売とそれに伴うツアーの発表です。

 

約7年ぶりのアルバム「Mr. OUTSIDE」リリース&全国ツアー決定!

2026年、オリジナルアルバム「Mr. OUTSIDE」のリリースが決定!
前作「Blink」から長い時間をかけて制作してきた新作は、発売に先立ち以下の日程で先行販売を実施します。

・先行予約(公式通販):12/13(土)~01/12(月)※1月中旬発送予定
・先行販売(ライブ会場):12/26(金) 単独公演(渋谷)にて販売

さらに、本作のリリースを記念して、12/26(金)に開催する単独公演(渋谷)を皮切りに、2026年3月まで全国5都市を回るツアーも開催決定!
チケットは11/22(土)正午から、福島・京都公演の最速先行と渋谷公演の一般発売がスタート。

アルバムの詳細は後日発表となりますので、続報を楽しみにお待ち下さい!

<リリース情報>
アルバム「Mr. OUTSIDE」
アーティスト:HEATWAVE
品番:HWNR-040
価格:4,000円(税込)
・先行予約(公式通販):12/13(土)~01/12(月)※1月中旬発送予定
・先行販売(ライブ会場):12/26(金) 単独公演(渋谷)にて販売
※収録曲・発売日、先行販売情報などは後日発表

<公演情報>
HEATWAVE LIVE 2025 -Mr. OUTSIDE-
日時:2025/12/26(金) 開場18:15 開演19:00
会場:duo MUSIC EXCHANGE(東京)
料金:7,000円(税込)
発売日:2025/11/22(土) 正午
プレイガイド:https://sogotokyo.com/live_information/detail/2551

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HEATWAVE TOUR 2026 -Mr. OUTSIDE-オフィシャル先行

https://eplus.jp/heatwave-of/

受付期間:11/22(土) 正午~12/01(月) 18:00
※対象公演:02/14(土) 福島、02/28(土) 京都

日時:2026/02/14(土)
会場:club SONIC iwaki(福島)
料金:7,000円(税込)
発売日:2025/12/27(土) 正午

日時:2026/02/28(土)
会場:磔磔(京都)
料金:7,000円(税込)
発売日:2025/12/27(土) 正午

日時:2026/03/08(日)
会場:ネオンホール(長野)
料金:7,000円(税込)
発売日:2026/01/17(土) 正午

日時:2026/03/21(土)
会場:BEAT STATION(福岡)
料金:7,000円(税込)
発売日:2026/01/17(土) 正午

 

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屋久島へday#001

11月21日 金曜日 曇り 

 移動にこころが踊るのは久しぶり。国内なのに。

 羽田までは人身事故でたいへんだったけれど、鹿児島空港に着く頃には、あぁ、九州の南ってこんな風景だったなぁ、と。すでに空気も山の形も違う。同じ九州でも福岡は大陸からの風の影響が大きいから。

 大好物のプロペラ機に乗って、一路屋久島へ。

 見たことのない空の色が飛行機を包んでいた。鉛色で、それでいて輝いている不思議な空。その重たい雲を抜けて、プロペラ機は屋久島に着陸。

 そう言えば、昔、石垣島の空港もこんな感じだったなぁ。素晴らしい。荷物は係員が手で運んでくれるんだよ。でも、聞くところによると近いうちにジェット機が離発着できる滑走路になるらしい。それに関してはきな臭い話も聞いた。

 旅人の目線からだけで言わせてもらえれば、こんなに旅情を感じる空港はこの国にはもうほとんど現存していないから。できれば、このままがいい。

 空港を出る。空気が違う。体験してきたそのどれとも違う。主催者のKさんに迎えにきていただいて、島のことをたくさん聞いた。九州で高い山のベスト8がこの島にあること。山を求めて、多くの観光客がくること。外国人はジブリの聖地巡りとしてやってくること。文化圏は沖縄より鹿児島寄りであること、海の幸が豊富であること、エトセトラ、エトセトラ。宿への道すがら、おそらく海沿いの道をひた走ってるんだけど、真っ暗でなにも見えないから想像しかできないけど。

 島を一周すると約100キロ。スピードを出せない世界遺産の区間もあるから、3時間ほどかかるらしい。そう思って、レンタカー、レンタルバイクを探してみたものの、すべてSOLD OUT。連休だし、人気なんだね。それはそれで受け入れて、次はできるだけ人が少ない時期にバイクか車で渡ってくることにしよう。

 ホスピタリティーに溢れたみなさんに迎えていただいて、美味しいものをご馳走になって、リクガメたちに会って、撃沈。屋久島のビールの美味かったことよ。

 明日からはアンテナを貼って、毛穴を開いて、いろんなことを吸収できたら、と。ライヴの予約はまだ可能です。ぜひ。

 軽自動車にたくさんの情報をありがとう。知らないことばかりで参考になります。言われてみれば、借りたスズキアルトでアクセルベタ踏みにして、阿蘇から長崎まで行ったことがあるけど、それはそれで問題なかったな。ありがとう。ともだちからはこんなクルマの情報が。悪いなぁ。これでライヴに来られたら嫌だよね。笑。でも、面白い。ありがとう、アゲイン。

 明日、正午にアルバムの情報第一弾と、それを抱えてのツアー情報を発表できるよう、スタッフが調整中です。楽しみにしていてください。

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リハーサル、そして屋久島へ

11月20日 木曜日 曇り

神奈川県民3人による地元バンドのリハーサル。もちろん地元に近い横浜で。

もとから、ふんわりとした夢だったのです。地元でときどき「ぱっと」集まれるバンドがあって、素晴らしいゲストを迎えて、ウィークディに大好きなハコでライヴをやる。今回ハコのスタッフのたっての希望で敬愛するCHABOさんをお迎えするにあたって、今日はホストバンドの自主練。

町のスタジオにややこしい機材は一切持ち込まず、ピックアップが1個だけの1958年製のレスポールJrとリペアマンが作ってくれたエフェクター1個のみ。最初はあまりのスカスカさにびっくりするんだけれど、いやいやとってもいいじゃない!なんだかバンドを始めた頃を思いだすんです。NYでね、クリス・スペディングがこのギター1本で超絶カッコいいライヴをやってたんで、これ買ったんです。そのときのゲストはロバート・ゴードンだったな。

愉しい。これは、もうちょっと定期的にやりたいな。それもこれも、大好きなサムズアップがあってこそなんだけれど。サムズがなきゃ、意味がないんです。今回は僕らの意図が図らずも伝わったのか、みなさん大変な思いをして、チケットをゲットしてくれたと思います。その分も含めて、思いきり楽しんでくれると嬉しいです。身軽にやれるってことは、どこにでも行けるってことです。そういうバンドのあり方があってもいいなぁ、と。小さな町にも行けるってこと。

そうそう。ソロ用の旅をする方法。ラグジュアリーに寝ようとすると車格はどうしても大きくなる。移動は楽だけど、町の中に入ると取り回しと駐車が面倒くさい。だったら、軽があるじゃん!と、初めて軽自動車を調べてみたら、まぁ、よくできてること。こりゃぁ売れるのわかる。ちゃんと走るのかって、乗ったことないからわからないけど、長距離移動さえしんどくないんだったら、それも新しいなぁ、誰もやったことないことやりたいなぁ。前にも書いたけど、もうホテルに泊まりたくないわけです。いろんな束縛から自由になりたい。で、そもそも、軽自動車って400キロ超の移動に耐えられるもんなんですか?それと人として、ちゃんと睡眠できるものなのかな?あ、あのキャンプしたりするわけじゃないんで、少ない楽器と身の回りの道具を積むことができて、長距離安全に移動できて、眠ることができればそれでいいんです。知ってる人、教えて!

 

さて。

今日から導かれるように屋久島に行ってきます。欠航が多いそうなので、余裕をもって、弾丸ではないところが素晴らしいです。こんなの久しぶりです。山尾三省さんが暮らしたままの家がまだ残っているそうです。彼は3つの遺言を遺して2001年に屋久島で亡くなりました。

1. 生まれ故郷の神田川の水をもう一度飲めるようにしてほしい
2. 原発をすべて廃止してほしい
3. 世界のすべての国々に憲法第9条を

って。

彼の詩を読み返して、伝えてくれようとしたことが、今だからこそ有効で、自分に多大なインスピレーションを与え続けてくれることをあらためて知ります。僭越ながら、ソローの「森の生活」と同じように、深層でつながる影響を受けていることを知るのです。

 

火を焚きなさい/山尾三省

山に夕闇がせまる
子供達よ
ほら もう夜が背中まできている
火を焚きなさい
お前達の心残りの遊びをやめて
大昔の心にかえり
火を焚きなさい
風呂場には 充分な薪が用意してある
よく乾いたもの 少しは湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に火を焚きなさい

少しくらい煙たくたって仕方ない
がまんして しっかり火を燃やしなさい
やがて調子が出てくると
ほら お前達の今の心のようなオレンジ色の炎が
いっしんに燃え立つだろう
そうしたら じっとその火を見詰めなさい
いつのまにか –
背後から 夜がお前をすっぽりつつんでいる
夜がすっぽりとお前をつつんだ時こそ
不思議の時
火が 永遠の物語を始める時なのだ

それは
眠る前に母さんが読んでくれた本の中の物語じゃなく
父さんの自慢話のようじゃなく
テレビで見れるものでもない
お前達自身が お前達自身の裸の眼と耳と心で聴く
お前達自身の 不思議の物語なのだよ
注意深く ていねいに
火を焚きなさい
火がいっしんに燃え立つように
けれどもあまりぼうぼう燃えないように
静かな気持で 火を焚きなさい

人間は
火を焚く動物だった
だから 火を焚くことができれば それでもう人間なんだ
火を焚きなさい
人間の原初の火を焚きなさい
やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き
必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
自分の価値を見失ってしまった時
きっとお前達は 思い出すだろう
すっぽりと夜につつまれて
オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを

山に夕闇がせまる
子供達よ
もう夜が背中まできている
この日はもう充分に遊んだ
遊びをやめて お前達の火にとりかかりなさい
小屋には薪が充分に用意してある
火を焚きなさい
よく乾いたもの 少し湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に組み立て
火を焚きなさい
火がいっしんに燃え立つようになったら
そのオレンジ色の炎の奥の
金色の神殿から聴こえてくる
お前達自身の 昔と今と未来の不思議の物語に 耳を傾けなさい

「びろう葉帽子の下で/山尾三省詩集」(1993年、野草社刊)より

 

 

火を熾すとき/山口洋

ずっと長い間 海の底を彷徨ってきた
習慣という錨に引きずられて
でも勇気だせよ お前の胸には いつだってブルースが
さぁ、今が火を熾すとき

ウイルスよりもはるかに 愚かな人間たちが
「豊かな老後を」と 君を脅すのなら
自らの夢を燃料に 枯木のようにしたたかに
さぁ、今が火を熾すとき

明日の魂は 少しだけ綺麗なはずさ
遠ざかるすべてのものに 別れを告げたのなら
もうすぐ あの山の向こうに 太陽が沈んでゆく
さぁ、今が火を熾すとき

愛する者とも いつか別れるときがくる
この身体も いつか動かなくなるのなら
相手が誰であろうと 思ったことは口にするべきさ
さぁ、今が火を護るとき

明日の魂は 少しだけ綺麗なはずさ
遠ざかるすべてのものに 別れを告げたのなら
もうすぐ あの山の向こうから 太陽が昇ってくる
さぁ、今が火を護るとき
さぁ、今が火を護るとき
さぁ、今が火を護るとき

「HEATWAVE/Mr. OUTSIDE」(2026年、NO REGRETS)より

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アルバムに関するたいせつなお知らせと屋久島とスプリングスティーン

11月19日 水曜日 晴れ

アルバムの発売に向けて、制作は大詰めに突入。これから各セクションで最終チェックをして、あとはプレス工場にすべてを委ねる段階です。工場はもちろん信頼のMade in Japan。今回初めての取引になりますが、法人しか相手にしてくれないところを某レーベルの長の手引きで、取り扱ってくれることになりました。まだ聴いてないけれど、クオリティーは間違いないと思います。

CDはデジタルなのに工場で音が違うのかって?違うんです。みなさんが冬に食する鍋に例えると、最後に七味を振ったか、振ってないかってくらいは違います。デジタルの時代に、我ら徹底的にアナログな音で勝負しているので、マスタリングも含め(今回、史上最高のマスタリングだと自負しております。やったのはオレじゃないけど 笑)最後までこだわりたいのです。

で、おそらく12/26のライヴで手にしてもらうことが「ほぼ」確実な状態まできたのですが、通販に関してはスタッフと協議した結果、年内だとライヴもあるため、十分な体制が整わない、と。ひょっとしてHWの最後のオリジナル・アルバムになる可能性もあるので、支えてくれたファンにはきちんと届けたいのです。感謝をこめて。なので、今年は恒例の「カモネギシャチョーの新春セール」も中止して、そのエネルギーをアルバムを届けることに集中するつもりでいます。

決まった時点できちんとアナウンスしますが、12/26のライヴでは2026年1月リリースのアルバムを先行で手にしてもらい、通販は1月中旬くらいに発送(予約時期は決まり次第アナウンスします)を開始します。配信などは考えていますが、あくまでもアルバムを手にしてほしいので、そのずっと後になるか、と思います。アナログ化は今のところ未定です。

楽しみにしてくれている地方在住のファンには年内に届けられなくて申し訳ないけど、このような事情によるものなので、ちょっとだけ待っていてください。

 

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明日から初めて屋久島に行きます。

これは導かれた旅だなぁ、と行く前から。できるだけ地元の人に来てほしかったので、そっとしてましたが、実のところ、今回のアルバムは行ったこともない、このエリアから多大なインスピレーションをもらってるんです。それはオファーがあったから、ではなく、同時進行のように二つのこと(アルバム制作と屋久島に行くこと)が進んでいて、ある瞬間にビビビ(擬音ですいません)とスパークした。そんな感じなんです。

なこと書かれてもって。でも、みんなもジャケットを見た瞬間にわかります。笑

僕は屋久島のことはまるで知りません。あまり余計な情報も入れないようにしていますが、これからに繋がるいろんなインスピレーションを受け取る予感があります。この島に伝わる「まつばんだ」という歌がありまして、そのことについて書かれた「南洋のソングライン – 幻の屋久島古謡を追って」という本をとても興味深く読みました。この歌、長調なのか短調なのか、僕にわからないんです。そんな歌あるのか、ってあるんです。

導かれるように島に渡ります。なので、同じようにビビビと来てる人は遠慮なく島に渡ってみませんか?もちろん、毎日、blogは更新しますが、次にどこへ向かえばいいのか、そんな旅になる予感がしています。

すごいタイミングだなぁ、と我ながら。

 

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最後にブルース・スプリングスティーンの映画。

友人たちが続々とやられております。素晴らしい。この作品、特に地方の上映期間が極端に短いので、なる早で!

かつて「ネブラスカ」にやられた人は2025年にその意味があぶり出しのように浮かび上がってきます。赦しあえない親子の関係なんてこの世にはざらにあるけれど、どうしたら、いいのかって、それを解く鍵の半分はいつだって自分が握っているのです。多くの場合、子供たちは親が弱ってきたときにそれに気づく。生きてる間に後悔なきよう。僕の場合、あの全力看病ってのは自分のためだったのかも、と映画を見て気づきます。

「I love you !、あとは任せとけ!」。それは子ができる最大の愛の示し方なのかも。

そんな映画でもあります。

 

 

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上がりの乗り物

11月18日 火曜日 曇り 

 最後のクルマやバイクについて考えるお年頃になりました。

 結局、シンプルなものがいい。自分が地面と繋がっていて、操っていると感じられるもの。過度なテクノロジーを用いないもの。生涯にわたって愛せるもの。

 ドンガラから作るってのはアリだと思う。信用できる人に任せて、ゼロから作ってもらう。作らなかったとしても、そういうことを考えてるのは楽しい。ジュンスカの和弥くんがそうやってミニを作ってんだけど、ちょっと羨ましい。しょっちゅうショップに通ってんのも羨ましい。笑。バイクも自分の理想が見えてきたから、それもいいなぁ、と。

 近年、ホテルに泊まるのもしんどいのです。てか、ホテル業界が嫌い。むちゃくちゃに高いだけで、ほんとうの意味でのホスピタリティーなんて近年、感じたことがない。毎日、そこにいると自分が荒むんです。関わりたくないって気持ちは年々増すばかり。以前は、できるだけ地元の会社が経営する少し歴史のあるホテルを利用してたんだけど、その手のものはほとんど駆逐され、絶滅の危機。そういうホテルってね、街との関わりを大切にしてるし、部屋も少し広かったりする。なによりも働いてる人にモチベーションがあるんです。こういうもの食べたいんですって訊くと、コンシェルジュなんていなくても、ちゃんと応えてくれる。

 えっと、いくつか現存してるんで、機会を見つけてお教えします。そういうホテル、がんばってほしいから。

 特に自分の故郷なんかだと、余計に堪えるんです。ブルータス、お前もか、と。なので、ともだちと話し合って、最後の手段を考えました。子供の頃から街に存在してる西鉄グランドホテルってのがあります。外資系がやってくる前から街にあった老舗。小学生のとき、クイーン(ロックバンドのクイーンね)が泊まって博多人形を商店街で買ってたのも知ってる。笑。こりゃ最後の砦だから、試してみてもいいんじゃないって。まだ一回も泊まったことないんだけど。街に出る元気がないときに、酒のことを知り尽くしたバーマンがいるバーで一杯だけ飲んで寝る、なんて最高じゃないすか。それって過度に高くなければ、値段の問題じゃない。

 効率しか考えてないホテルってエレベーターの数とグレードでわかります。なぜなら、設備投資でいちばん高額だから。どの街にもある某ホテルは一機しかないのですよ。そんなん混むに決まってる。要するに儲かればいいってことなのです。

 にゃんとかならんのか、と真剣に思ってます。ツアーが苦痛になるから。いわゆるJAPANのキャンピングカーのあり方がカッコいいと思ったことはないんだけど、イージーライダーのクルマ版みたいな移動の方法はないのか、と考えています。そしたらもうホテルに泊まらなくていいじゃん?新幹線にも飛行機にももう乗りたくないのです。もう十分。もっと言うなら、もはや高速道路も走りたくない。ってオレは世捨て人か。笑

 なんだかイケてる現代の寅さんみたいな旅情を探しています。ボロボロのワーゲンバスみたいなのはちょっと視覚的にやりすぎだな、とか。笑。あんまり好きじゃないけど、ハイエースを密かに改造?とか。いや、やっぱり違うなぁ。ダッジバンだとデカすぎるけど、家出できるなぁ、とか。あんまりデカくなくて、誰もやってなくて、でも、ちゃんと眠ることができて、そこからギターとスノーボードが出てくるようなのがいいなぁ。とりあえず、来年はバイクとクルマに分けて、自分の持ってるもので実験してみよう、とか。

 まぁ、なにが伝えたいかって、考えるのは無料なんで。違う!と思うことがあるなら、そのシステムに従う必要はないってことです。リスクを自分で処理できるのなら。僕は外国を旅してるのが大好きだけど、近年行かないのは入国にまつわるもろもろと、国際線に乗るのが苦痛なのと、異常に高いからです。でも、行かないと井の中の蛙になってるのも知っています。

 とりあえず、ほんとうに行きづらい世の中だよね。ご同輩。でも、楽しんで生きよう。生きてることを楽しまなきゃ。

 あ、本は4人の方に送りました。お楽しみに。今後も、いろいろとお譲りします。

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