その映画が教えてくれたこと

12月7日 日曜日 晴れ 

 「千と千尋の神隠し」を観ました。

 正直な感想を。

 「もののけ姫」より好きでした。ただ、ファンタジーに関する表現の感覚が違いすぎて、置いて行かれた感は否めず。飛躍しすぎるストーリーと、過度のファンタジーに次第に気持ちが離れていく自分がいました。音楽も生理的に厳しかったです。監督がどうして、この人を起用するのか、僕にはわからない。相変わらず表現が豪華すぎて、主張はするけど耳には残らない。エンディングの歌も、だいぶキツかったです。たぶん、映画館で見たら絶望的な気分になる。

 ただ、キャラクターの設定に監督の創造性をとても感じました。念願の「かまじい」はあの人とあの虫と菅原文太さんでこうなるんだって。夏木マリさんの声の表現も素晴らしかったです。

 正直、こんなにわかりやすいものを観客に提示しているとは思わなかったのです。もっと「侘び寂び」の表現だと思っていました。世界的に評価されるってことは。昨日体験した「鼓」はその極致で、とっても感銘を受けたのです。表現しない圧倒的な「間」によって表現すること。僕にとっては引き算の表現がロックであれ、アニメであれ、好きだってことをこの映画が教えてくれた気がします。足し算はキツいんです。

 定食に例えるなら、とんかつ定食はキャベツやパセリや辛子も重要な役目を果たしてるわけで。とんかつは一枚でじゅうぶんなんです。わかってもらえるかなぁ?この例えで。

 そこはかとなく、電通と日テレの臭いもします。それも残念。。。これはプロデューサーの手腕か。でも、ちょっと前にジョン・ランドゥのなにがなんでもアーティストを守る姿勢を見たばかりなので。。。やっぱり臭うんです。

 かくいう僕もいくつかアニメのサントラを任されたことがあるわけで。

 監督からのリクエストは「形容詞」でした。「主人公悲しむ」とか。笑。動く絵を一切見ることなく、形容詞とキャラの顔だけを頼りに、廃校になった小学校跡の牛小屋に機材をすべて運び込んで、午前中作曲、午後から録音という日々を過ごしました。その時のレコード会社は金は出してくれたけど、口は挟まなかったし、監督は僕が音楽を創っている場所にバイクで来てくれて、作画していました。すべてを任せてくれたんです。今、振り返ると恵まれてたなぁ。

 実はそのドキュメントがあります。あれも、著作権とか超えて、公開できたらいいのにな。なかなかにアナーキーな現場です。

 なにはともあれ。

 屋久島に行くことで、初めて体験させてもらったふたつのジブリ作品。正直、お腹いっぱいです。ありがとうございました。これ以上、ジブリ作品を見ることはもうないと思います。逆説的ではありますが、表現について深く考えさせてくれたことに感謝しています。同時に自分の表現がこの国でどうしてポピュラリティーを獲得しなかったのかも、よくわかりました。その上で、自分が信じる道をまっすぐに行くべし、ですね。

 老婆心ながら、子供にこれを見せていいのか?と。自分に子供がいたら悩むと思います。まさか、千尋の両親が人間に戻って、なにもなかったかのように映画が終わる、なんてことないよな。と思っていたら、その通りになって、かなり面食らいました。僕が6歳だったら、両親が豚のまま千尋と引き裂かれないと納得しないと思われ。そんなクソガキも一定数存在するんです。

 イージーライダーもインディアンランナーも。あの救いようがないエンディングに逆説的に希望を感じるんです。どれだけその表現に励まされたか。

 昨日からずっと考えていて。6歳の僕を親父がチャップリンの映画によく連れていってくれました。「モダンタイムス」とか「犬の生活」とか「街の灯り」とかです。強烈に感動したのを覚えています。あれは確かな教育でした。世界の理不尽さと、希望と、絶望と、笑いとペーソス。その全てが無音で表現されていたからです。そこには「間」があった。それが自分にとってはいちばん大事な体験だったのかも、と。

 もちろん、その映画が好きな人がいて、とうぜんです。でも、なんでもわかりやすくってことに、ものすごく違和感を感じます。そのファンタジーを見たとしても、1ミリも幸福にはなれない。昨日書いたことを、もう一回ペーストして、ジブリ体験は終わりにします。

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 ちょうど屋久島から帰ってきたところで、あの小さな島は2000メートル級の山が90%の土地を占めていて、南国から北海道までの植生があって、アミニズムそのものだった。花崗岩の岩盤の上に3000年級の杉が生えてて、土の上じゃないから、地面で根っこが絡み合って支えていて。その螺旋と渦が今日のヴィジョンとまるで合致してた気がしてる。

 人って、そこに畏怖を感じて暮らしてさえいれば、世界はこんなにクソにはならないのにって。

 リアムがスマホを持ってることに驚いたけど、やっぱりボロボロだった。笑。オレたちみたいなのが、率先して捨てたらいいんじゃないかな。笑。

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 そんなものがない世界って、自分が率先して捨てれば、簡単に実現するじゃんって思うんです。もはや、それなしでは都会では生きられないけどね。飛行機も電車も乗れないし。笑。

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文化のボーダーをぼかす

12月6日 土曜日 晴れ 

 リアムがラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の「青柳」を題材に多岐に渡る表現者とともに、「螺旋の渦」なる公演を行うって。

 おそらく、みっちりとリハーサルを行わないまま、そんなことは可能なのだろうか、と思いながら草月ホールへ。

 すべての表現者のレベルが高かったこともあるけれど、アミニズムとリアムのスポンテニアスな素晴らしさを軸に、観客の創造性に訴えかけるように表現が進んでいくのがとっても興味深かった。過去に捉われない新しい表現の可能性。鼓の「間」って初めて体験したんだけれど、それが自分の血の中にもあることが驚きだった。

 関わったすべての人たちにとってチャレンジングな体験だったと思う。アイリッシュミュージックが進化を止めているように見える今、これは文化のボーダーをぼかしていく大きなきっかけになるんじゃないかって。

 ちょうど屋久島から帰ってきたところで、あの小さな島は2000メートル級の山が90%の土地を占めていて、南国から北海道までの植生があって、アミニズムそのものだった。花崗岩の岩盤の上に3000年級の杉が生えてて、土の上じゃないから、地面で根っこが絡み合って支えていて。その螺旋と渦が今日のヴィジョンとまるで合致してた気がしてる。

 人って、そこに畏怖を感じて暮らしてさえいれば、世界はこんなにクソにはならないのにって。

 リアムがスマホを持ってることに驚いたけど、やっぱりボロボロだった。笑。オレたちみたいなのが、率先して捨てたらいいんじゃないかな。笑。

 スティーヴ・クロッパーさんの翌日は山内テツさんの訃報。。。

 テツさん。故郷が生んだスーパースター。テツさんに会ったことがあるって知り合いがいて、彼は誕生日にミック・ジャガーから花束が届くんだよって。ってことは、友達の友達はミックなんだって、くっだらない会話をしてた。だって、オレの大好きなロニー・レインの後釜としてフェイセズに入ったんだよ。アンペッグのアンプを前にベースを弾いてる彼が眩しかった。

 オレが住んでる町の小さなハコでライヴをやってるって聞いたから、ぜひ体験したいって思ってたけど、叶わなかった。。。

 テツさん。田舎の少年に夢を与えてくれて、ほんとうにありがとうです。

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取材

12月5日 金曜日 晴れ 

 「音楽と人」の金光編集長が湘南まで取材に来てくれた。

 その気持ちが嬉しかったから、町で一番好きな昭和な喫茶店にお連れした。話し足りなかったから、町で一番古い中華に行って、また一本、もう一本とビールを追加して、たくさん話した。とってもいい時間だったよ。

 スティーヴ・クロッパーさんの訃報。

 オレは93年だったか、アイルランドでMG’sとニール・ヤングという凄まじい組み合わせのライヴを体験したことがある。それはもう悶絶級のライヴで、昇天するかと思った。いつかのディランの周年ライヴのハウスバンドがMG’sだった。もうひとりのギタリストGEスミスがギターをとっかえひっかえしてるのに、スティーヴさんは徹頭徹尾、誰がこようともテレキャスター一本。そのシンプルさに痺れたよ。メンフィスサウンド、スタックスの立役者。永遠に。

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days

12月4日 木曜日 晴れ

一週間くらいかけて、CHABOさんの楽曲が身体の深いところに浸透していたので、忘れていくのがとっても惜しいです。細胞レベルで理解することで、ようやく瞬時に反応できるようになるし、ライヴをやることでより意味が深まることも多いので、「そういうことだったのか!」ってことも含め、曲順とか、そこに込められた想いとか、今、いちばん理解できかけているところで、それが惜しくて忘れたくない。。。

でも、こうやって惜しげもなく手渡されたこと。咀嚼して、次のジェネレーションに手渡さなきゃ、と思います。

名残惜しさの中で、ポール・ブレイディーの楽曲を身体に入れています。ほんとうに素晴らしい曲ばかりなので、これまた超絶に幸福な時間。彼とのライヴはおそらく漫才のように、マイク一本で行われるので(二人のミュージシャンにマイク一本!)、これまたギミックは通用しない、超絶レベルが必要です。ダイナミクスはすべて演奏のタッチとマイクへの距離のみでコントロールするという。

それゆえ、曲が身体に入っていないと反応不可能なんです。

そんでもって、リアム・オ・メンリィが来日中で。僕もまたなかなかなスケジュールで動いてるのですが、彼のライヴは体験しておきたいなぁ、と思っています。時間あるのか?ポール、リアム、シャロン・シャノンなど、錚々たるメンツのライヴ。スケジュールはこちらに。まだチケットがある公演もあるので、ぜひぜひ体験してください。

 

 

さて。肝心なHWです。弱小NO REGRETS社、新しいアルバムのプロモーションもやっております。今日はにゃんと久しぶりに「音楽と人」の編集長が取材に来てくれます。アルバムの内容は今月中旬くらいにお伝えできるか、と。通販の先行予約は12月13日から開始します。発送は1月中旬の予定です。12/26のライヴでは実際に手にしてもらうことができます!

HEATWAVE LIVE 2025 -Mr.OUTSIDE-

2026年、オリジナルアルバム「Mr. OUTSIDE」のリリースが決定!
前作「Blink」から長い時間をかけて制作してきた新作は、発売に先立ち以下の日程で先行販売を実施します。

・先行予約(公式通販):12/13(土)~01/12(月)※1月中旬発送予定
・先行販売(ライブ会場):12/26(金) 単独公演(渋谷)にて販売

さらに、本作のリリースを記念して、12/26(金)に開催する単独公演(渋谷)を皮切りに、2026年3月まで全国5都市を回るツアーも開催決定!
アルバムの詳細は後日発表となりますので、続報を楽しみにお待ち下さい!

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<リリース情報>
アルバム「Mr. OUTSIDE」
アーティスト:HEATWAVE
品番:HWNR-040
価格:4,000円(税込)
・先行予約(公式通販):12/13(土)~01/12(月)※1月中旬発送予定
・先行販売(ライブ会場):12/26(金) 単独公演(渋谷)にて販売
※収録曲・発売日、先行販売情報などは後日発表

 

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<公演情報>
HEATWAVE LIVE 2025 -Mr. OUTSIDE-
チケット発売中

https://sogotokyo.com/live_information/detail/2551

日時:2025/12/26(金) 開場18:15 開演19:00
会場:duo MUSIC EXCHANGE(東京都渋谷区道玄坂2-14-8 O-EASTビル1F)
料金:前売 ¥7,000(税込)※ドリンク代別
席種:全自由(整理番号付き)
お問い合わせ:SOGO TOKYO(03-3405-9999 / http://www.sogotokyo.com/)

 

HEATWAVE TOUR 2026 -Mr. OUTSIDE-
イープラス先行(福島・京都)

https://eplus.jp/heatwave/

受付期間:12/03(水)12:00 ~ 12/18(木)18:00
※対象公演:02/14(土) 福島、02/28(土) 京都

 

日時:2026/02/14(土)
会場:club SONIC iwaki(福島)
料金:全自由 7,000円(税込)
発売日:2025/12/27(土) 正午

日時:2026/02/28(土)
会場:磔磔(京都)
料金:全自由 7,000円(税込)
発売日:2025/12/27(土) 正午

日時:2026/03/08(日)
会場:ネオンホール(長野)
料金:全自由 7,000円(税込)
発売日:2026/01/17(土) 正午

日時:2026/03/21(土)
会場:BEAT STATION(福岡)
料金:全自由 7,000円(税込)
発売日:2026/01/17(土) 正午

 

 

 

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横浜にて

12月3日 水曜日 曇り

矜持、生き方、覚悟。

CHABOさんに背中で見せてもらいました。ただ単に楽器が上手い人は山ほどいるんだけれど、伝わってくるものが違うんだよな。。。。

徹頭徹尾、優しさがある。

後期高齢者って、年齢で区切ることの無意味さ。いくつであれ、どう生きるかだけだと思う。

ド平日に、たくさん来てくれてありがとう。大好きなサムズアップで開催できて、ほんとうに嬉しかったです。

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リハーサル

12月2日 火曜日 晴れ

いやはや。

僕が大好きなショーン・ペンが創った素晴らしい映画群のことを、どんなに熱く書いてもこんなに反応はないわけで、そんな意味では圧倒的なポピュラリティーを獲得しているっていうのはすごいことだと思います。

ただ、ひとつだけお伝えしておきたいのは。圧倒的ななにかを獲得している場合はマネージメントが優れているという側面も必ずあります。なので、その力に惑わされることなく、ほんとうのところを見定めることができると、世界がもう少し多角的に見えるようになって、自分がどう生きるか道がくっきりと浮かびあがったりもします。

その上で。

どうしようもなく生理的に受け入れることができないものがあって。

たとえば、オペラやミュージカル。何度も「本物」と言われるものを体験した上で、どうにもこうにもセリフから歌に切り替わった瞬間、入り込めない。。。ちょっと鳥肌が立つくらい無理なんです。どこかが拒絶する。これはもう仕方ないのかな、と。演劇も歌劇ほどじゃないけど、あまり得意じゃない。。。最後にハワイ。

ハワイが苦手だって、言ってたら、ハワイ好きの友達が、行ってから言えと。確かにその通りだと思ったから、行ってみたんだけど。やっぱり好きじゃなかった。今行ったら、どう感じるのかわかんないけどね。

ジブリはもうちょっとトライしてみようと思っています。どうして入ってこないのか、その理由を知りたいって好奇心もあります。屋久島で「かまじい」の成り立ちを教えてもらって、あの方とあの虫が合体して、声は菅原文太さんだって。そりゃぁ、興味津々ですとも!いったいぜんたい、どういう発想と着眼点なんだろって、むっちゃ知りたい。

さて。都内某スタジオで、敬愛するCHABOさんとリハーサルでした。本日、開演です。大変な思いをして、チケットをゲットしてくれてありがとう。ド平日に大好きなハコを満杯にして、みんなで酒と食事と音楽を思いきり楽しむ。そういうコンセプトで始めました。神奈川県民のホストバンドがゲストをお迎えして、サムズアップで開催されます。書きたくないけれど、サムズアップは来年のクローズが決まっています。だからこそ、音楽愛に溢れたお店のスタッフのリクエストを聞いたんです。それこそ、圧倒的に「CHABOさんとやってほしい!」って。

で、実現しました。サムズアップは多くのミュージシャンにとって「Home」なんです。もちろん僕にとっても。なくなることなんて想像もできない。みんな失ってから気づくんです。その存在の偉大さに。だからこそ、今あるものを存分に楽しんで欲しいです。ステージからその話はいっさいしません。その分、音楽を演奏することにすべてを込めるつもりです。

楽しんでください。それじゃ、夜、横浜で。

 

 

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初めてのジブリ

12月1日 月曜日 晴れ 

 今日のblogはあんまり書きたくないなぁ。苦笑。でも、ジブリのDVDを買ったって、インスタにアップしたら反響すごかったからなぁ。観たからには書かないわけには。

 もうずいぶん前のことだけれど、多分国際線の飛行機で、「となりのトトロ」を観たんです。記憶が正しければ、たぶんそれが唯一のジブリ体験。正直、なにもこころに届かず、どんなに話題になっていようとも、我関せずを貫いてきたわけです。以前在籍していた音楽事務所の社長がジブリの機関誌に原稿を書いていたので、なぜか僕のところにも送られてきてたって意味では、まったく関係がないわけでもないんだけど。。。

 今回、屋久島を旅して、宮崎駿さんがかの島から多大なインスピレーションを得ていたことを知りました。案内してくれた人たちの勧めもあって、知らずに死んでいくのはどうかな、と思い、激しく勧められた「もののけ姫」と「千と千尋の神隠し」を買ってみたんです。サブスクにないってのはとっても好きでした。骨があるなぁ、と。映画館でも観れない以上、DVDを買ってみました。

 で、今日。「もののけ姫」。

 感想。書きたくないなぁ。。。でも、書かないのもなぁ。あの、その映画が好きな人をdisりたいわけではないので。それは理解してください。

 正直、「トトロ」を観たときと印象は同じです。こころに届いてはこなかった。もちろんメタファーとか、応えを明確にしないこと、とか。そういうことは感じるわけですが。肝心な表現のひとつひとつがオレには大げさすぎて、リアリティーが感じられず、世界に入っていけないというのが正直な気持ちです。ストーリーも大げさだなぁ、と。あくまでも僕にとっては。

 全編に流れる音楽が苦手です。この映画にオーケストレーションは不要だと思います。僕に託してくれるなら、もっとシンプルな楽器で表現します。豪華な表現だけど、全編を通じて残るメロディーがない。つまりアレンジ過多だと思います。ジブリの歌は好むと好まざるとに関わらず耳に入ってくることがあるけれど、この映画の歌も好きじゃないです。僕には粘度が高すぎる。

 ほんとにすいません。でも、嘘は書けないし、僕が書こうが書くまいが、ものすごく評価されているわけだし。実際、屋久島は聖地として、世界じゅうからファンがくるんだそうです。それは素晴らしいことだと思います。

 近いうちに「千と千尋の神隠し」を観てみます。悪しからず。

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リハーサル

11月30日 日曜日 晴れ

神奈川県民バンドのリハーサルでした。

リハーサルも隔世の感があってね。90年代はツアー前に1週間なんてやってました。昼の1時に始めて、5時ごろには切り上げて、そのまま飲み屋に直行みたいな。ははは。ビンボーなのに。そういえば、ツアーに行けば、売れてもいない僕らを迎えにきた車にマッサージ機がついてたり、楽屋に果物を剥くためだけの女性がいたり。違和感だらけでした。どう考えてもおかしい。無駄が多すぎる。

そんなことはもはやあり得ません。リハーサルは事前に予習して、できるだけ短い時間で、さっと切り上げて帰る。必要は発明の母。でもまぁ、これでいいと思うのです。たいせつなのはライヴでミラクルを起こせるかどうかなのだから。

節操というか。

もうホテルに泊まるのはやめようと考えるのは。

コロナのときに、ホテル業は打撃を受けて、かなりの税金が投入されたの、覚えてるよね。で、今は中国との関係悪化でインバウンドが来ない、と。てか、あんたら、コロナが明けたらインバウンドに全振りして、異常なまでに価格を釣り上げて、外国人を雇って経費を削減して、必要な人が泊まれないようにして、旅籠っていう本来の目的を完全に忘れとるやん。

んなとこ、泊まるか。ってくらいのプライドは持ち合わせてる。

どんな小さなコンサートであれ、こちらは全精力を注ぐわけで。働いた尊いお金を払ってまで観に来てくれるんだから、そんなの当たり前。なのに、そのコンサート、行くので招待よろしく!みたいな輩が少なからずいて、ほんとにこいつらバカなのか、と。それって八百屋に行って「そのキャベツ、無料でください」って言ってんのと同じだってことに気づかないことが憐れ。んなもん、バッサリ斬ります。来なくていい。この手の人間に関わらない方がいい。

舞台上がりの某個性派俳優のライヴにご本人から「来てください」とオファーが。「あ、喜んで!」と応えたら。「ご招待ですけど、チケット代はいただきます!」って、きっぱり。無論、タダで行くつもりなんてなかったけれど、とっても痛快!気持ちよかった。この人は自分の芸に誇りがある。これが当たり前だと思うんだよね。演劇って、音楽よりもさらに過酷だからね。

金を払うって大事なことです。逆にごちそうになって、もらってばかりの人はそこまでの人です。若い頃、食えなくて、故郷で先輩たちにさんざんご馳走になった。申し訳なさそうにしてたら「よかよか、お前が一人前になったら、同じことを若い子にすればよか」。そうやって、長いタームで人生プラマイゼロなんだってことを教えられたのです。

節操?品格?わかんないけど。そういうことが複合的にその人を造るんだと、オレは思うけどね。

いろんなところで、伝えてるけど。アイルランドでかなりデカめのコンサートに出演していて。あの国ではよくあることだけで、いきなり知らない曲が始まった。え!って感じでビビって、となりのベーシストに「この曲知らないんだけど!」って訴えたら、彼が僕にこう言った。「今、知ればいいじゃん!」って。超絶、目から鱗。その日から知らない曲を演奏することが一番愉しくなったのです。だって、スリリングじゃん!

知らないことはなにも恥ずかしくない。知ろうとしないことが恥ずかしいのです。

アーメン。

 

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循環

11月29日 土曜日 晴れ

1日じゅうTOKIO。

正直、この街にいることが最近ちょっと怖い。もはやブレードランナーのSFの世界も超えてしまったような気さえする。

髪を切る。それから複数の会場で催されている大宮エリーの回顧展へ。

才気溢れる人物は、生きてる時間軸が違うんじゃないかって。複数の会場を埋め尽くす圧倒的な作品群を観て思う。そんなことを感じたのはどんとさん以来かもしれん。なにをそんなに生き急いでんのってくらい、彼女はモーレツに生きていたし、才能に溢れていたし、いつも不安そうだったし、かなり知ったつもりでいたけれど、想像をはるかに超える作品とベクトルの数だった。

線香花火みたいにある瞬間から一気に燃えて、燃え尽きて、ぱたっと地面に落ちた。そんな気がする。

初めて会ったのは、地震と津波と原発事故で酷いことになってる福島での車中。お互いやりきれなくて、しょーもないギャグを飛ばしまくってたっけ。その会話で、頭のキレ具合が半端ないと感じた。妙なタイミングに妙な事柄で連絡してくるし、かと思えば音信不通になるし、たまたまワイドショーで見かけて心配になるし。でも肝心な病気のときにはいっさい連絡がなかった。ちょっと人たらしで、たくさん誤解もされただろうし、そのどれもがエリーだったんだと、今になっては思う。

ありったけのエネルギーを使って、全力で駆け抜けた人生。でも絵画、写真、映像、随筆、エトセトラ。作品たちはポジティブなひかりを放ち続けていて、いなくなった気がまるでしない。

50歳なんだね。ちょうど一回り下なのか。。。ラビッツ(うさぎ年)じゃん。なんだかなぁ。30日まで複数の会場でやってるんで、50歳の誕生日、ぜひ祝いに行ってください。愛に溢れた展示です。おめでとう、エリー。

新作に関して、初めてのラジオ出演。渋谷で田家秀樹さんのラジオに。「NACK5〜J-POP TALKIN’」オンエア日は12月17と24日です。ぜひぜひ聴いてください。

最後に来日中のリアム・オ・メンリィに会いに。

彼の新作が素晴らしくてね。24時間、1週間くらいうちで流れたままだった。それが水の流れみたいだったんだよって、彼に伝えた。雨が降って、染み込んで、川になって、海に注いで、雲になって、また雨になる。大きな循環 – Circleだねって。15年ぶりに会ったのに、それ以上の言葉は必要なかった。

お互い、循環がどんなことなのか知ってるから。

たまたまだけれど、病気になったともだちが複数いて。いつも医者は原因はないという。そうかな?オレはあると思うよ。

循環してないんだと思う。オレは病院にほぼ行かないし、検査もしないけど、ガン細胞だって間違いなくできてると思う。でも、それは自然なことだし、免疫が跳ね返してるいるだけのこと。そのキャパを超えたら発症する。そして多くの医者はニンゲンを修理しようとする。でも、原因を直さないと治るわけがない。

大きな循環の中にいれば、それはかなりの部分で浄化されていくと思う。エリーはこれからほんとに循環するところだった気がしてならない。

ついしん

宮崎駿さんの作品、初めて複数買ってみた。サブスクにないと聞いていたけど、その頑固さが素晴らしいじゃん。しかるべき対価を払って観る方が気持ちいい。かまじいはこの作品に登場するんですかって、聞いたらものすごい反応。笑。あらためて、国民的な作品なのね。なかなか2時間という自由な時間が取れないので、見たら正直に報告します。なんであれ、知らなかったことを知るのが好き。

 

 

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都会へgo

11月28日 金曜日 晴れ

早朝から夜まで、東京でいろんなことをやる1日。ドン・キングみたいだった髪も切るし、新しいアルバムのプロモーションもする。ラジオに出演したあと、大宮エリーの回顧展に行って、旧知のリアムも来日してるから再会。帰ってきたら、ともだちが贈ってくれた「きりたんぽ鍋」が待っているから、都会の濁流に揉まれてくる。ちょっとだけヤケクソ。

体内で渦巻いてるインスピレーションが都会の色に染まらないことを祈る。

花崗岩のデカい一枚岩。そのとんでもない隆起を目の当たりにして、地質学者ってのも一生かける価値のある仕事だったなぁ、と。どうしてって、ずっと隆起にまつわる疑問が頭から離れないからである。考えたってわかるわけがないから、調べてる。調べるといろんな情報が入ってきて、マムシは屋久島までで、沖縄に行くとハブに変わる、とか。一本の木から違う木が生えてたりするんだけど、岩盤に立っていて根が浅いから、お互いが密接に絡み合って台風の強風に耐える、とか。つまり生存競争しながら、支え合っている、とか。なによりそのとんでもない隆起が起きたとき、薩摩あたりまでの文化は一回死滅した、とか。

ウルトラセブンのオープニングのグラデーション(わかる?)のように、頭の中がグルングルン。?は次の?を呼んでエンドレス。次のライヴは12/2に横浜で敬愛するCHABOさんと、なんだけど、指先から火が出そうな予感があるよ。

かようにインスピレーションって人を活性化する。それが、今日都会でどんな反応を示すのか、ちょっと怖くもあるんだよね、、、。

あ、あまりにも宮崎駿さんの作品を勧められたので(ちゃんと見たことがない)のでDVDを買った。今更、アニメにはまったらどうしようって、それもまた人生。笑。彼が屋久島からどんなインスピレーションを受け取って作品に転化したのか、とっても興味が湧いたから、でもある。

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