月別アーカイブ: 10月 2011

日常と非日常を繋ぐ架け橋

10月10日 月曜日 曇り ディーラー氏のはからいで、夢の車に乗る。V8、4000cc、ダブルクラッチ、レブリミット8400回転、羊の仮面をかぶった怪物。床までアクセルを踏み込むと、6000回転くらいから官能的な音を発しながら、異次元の加速で宇宙まで飛んでいく。痺れる。路面のすべての情報が身体に伝わってくる脅威のボディー剛性、そしてサスペンション。走る、曲がる、止まる。車の基本であるこの3点を、愚直なまでに追求してきたがゆえの、恐るべき完成度。誤解のなきよう。これは使い方を間違えなければ、とても安全な車。おそらくモノにすれば、意のままに危険を回避することができる。 至福のまま、試乗を終える。でも、この車ギター2本しか載りまっしぇん。ツアー行けません。大泣。Sさん、忙しい中、散々つきあってくれて感謝です。日常と非日常を繋ぐ架け橋。素晴しい。

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ひろしや

10月9日 日曜日 晴れ  

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伝家の宝刀

10月8日 土曜日 晴れ 昨日のレコーディングで、素晴らしい民族楽器と僕の民族楽器が響き合った。我ながら、惚れ惚れするようないい音だった。グレッチ・カントリー・ジェントルマン。買ったのは18の時だから、もうすぐ30年になる。 あちこちにガタが来ていたので、分解してメインテナンスを施した。疵のひとつひとつが愛おしく思える。あれから沢山のギターに出会ったけれど、こいつを超えるものはない。こんな風に人も愛せるといいんだけどね。 時間をかけて磨いていると、気持ちが落ち着くんだよねー。何でだろう? 追伸 made in 福島のガイガーカウンターが遂に出来ました。素晴らしい。つーか、政府と東電が開発せーっちゅー話だけどね。作ってくれた人々にリスペクト。 http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-927.html http://eigyoshientai.shop-pro.jp/?pid=35123482

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レコーディング

10月7日 金曜日 晴れ 都内某スタジオにて。某ホンモノのミュージシャンのレコーディングに魚先生と呼ばれる。つーか、音楽にinto出来ることの幸福、知らない文化を浴びることの歓び、初めてのミュージシャンと音を奏でるコーフン。いやはや、最近自分の職業が不明になるシーンがあまりに多かったので、幸福な時間でした。

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waiting for a man

10月6日 木曜日 晴れ ねじれた空に浮かんだまま 違和感と焦燥感の海を進んでいく 君が美しいのは そのことに気づいていないからで 君が醜いのは そのことに気づいていないからさ Mr. nobody 実に多くのことが言葉にはされず 実に無駄なことが言葉にされすぎたのさ

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有事

10月5日 水曜日 雨   僕が某所で「有事のときに、俺はミュージシャンだと云ってられない」と発言したことを取り上げた人物が居て、それでもって、いろんな波紋が寄せられておりますが、はっきり云って、確かに僕はそう発言しました。それからそれを取り上げた人物に関して、僕は何の怒りもありません。当たり前です。くだらない。ただし、このようなことは前後の脈略なしに、伝わると、あらぬ誤解を生むものなので、ここで説明しておきたいと思うのです。  一例です。  現在、福島県相馬市の子供たちはガラスバッチと云う積算線量計を首からぶら下げています。その紐には「がんばろう日本」と書かれています。もう既にがんばってるっつーの。しかもガラスバッチには積算量が表示されません。更にそれを壊したり、なくしたりしたら4000円のお金を要求されます。被災地の人が怒り心頭なの、当たり前じゃないすか。子供はモルモットじゃないっつーの。イマジンしてください。あなたの子供が同じ目に遭ったとして、それを容認できますか?僕には子供が居ないけど、絶対に出来ません。子供にそんな想いをさせて、どうやって未来に希望を持てと偉そうに云えますか?これはほんの一例なんであって、それが僕の云う「有事」のほんの一例です。狂ってます。  このような活動をしていると、いろんな目で観られます。「うるさい奴だなぁ」、「あの人、宗教?」、「頭おかしいんじゃないの?」、エトセトラ。被災していない僕ですら、ここに至るまでに何度か心が折れました。でも、本当に大切なことも同時に教えてくれました。嗚呼、有事(嫌な言葉です)。ミュージシャンである前に、ニンゲンとして、どうしようもない怒りがあったり、哀しみがあったり、エトセトラ。そこにどうにか、明日への道筋を見つけない限り、僕がミュージシャンであることは難しいのです。稀に「すっ」と希望の道筋が見えるときがあります。そのとき、それが音楽と共に見えてきたら、それを書き留めています。それは僕にとってかけがえのない財産です。いつの日か、それが作品に昇華される日を僕は「ミュージシャン」として夢見ています。  昨日、プロジェクトが保有しているガイガーカウンターを借りてきて、僕が生息している環境を調べました。ここではっきりとお伝えしておきますが、僕が関東に生息しているのは自分の意志です。決して、安全だなんて思っていません。政府の云うことなんて、まったく信用していません。いつだって、何かがあれば、逃げる準備は出来ています。逃げ切れるかどうかは不明ですが。周囲がフツーに暮らしているから、きっと大丈夫なんだろう、なんて僕は思っていません。昨日、発表された数値と、僕が測った数値は桁がひとつ違うのも、また事実です。ただし、無用な混乱を避けるため、場所と数値は公表しません。そして、過度に怖れてもいません。事実を受け止め、人々にどう伝えるべきか考えるだけです。それもまた、僕にとっては「有事」なのです。  相馬市でイベントを開く事について。いつも考えます。相馬市には思い入れがあります。大丈夫であって欲しい。心からそう思っています。けれど、残念ながら、絶対に安全だとは云いきれない。怒りと共に、哀しみが襲ってきます。先日ストロンチウム90が2400ベクレルと一方的に政府から発表された地点が特定され、街の人たちは怒っているそうです。当たり前です。僕は相馬市に興味を持ってくれ、足を運ぼうとしている人たちを脅したいのではありません。何かがあった時に責任逃れをするために書いているのでもありません。ただし、もし足を運んでくれるのであれば、このような状況も合わせて、知って頂き、自分で責任を取れることを確認の上、現地の人々と交流して欲しいのです。これもまた「有事」の意味です。 追伸 スティーヴ・ジョブス、バート・ヤンシュ。二人とも僕にspecialな何かを与えてくれた人物でした。合掌。R.I.P。

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SOMA WEEK in December

10月4日 火曜日 曇り   はてさて。”MY LIFE IS MY MESSAGE” Vol.4。今年の12月に福島県相馬市にて開催される「SOMA WEEK」の内容です。現地と連日折衝していますが、未だ詳細が決まらないものも多々あります。このプロジェクトは刻々と変化する被災地のニーズにできるだけ沿った形で続けていきたいのです。そのあたり、理解して頂けると嬉しいです。なのに、何故告知を急いでいるかと云うと。ひとつは、相馬市民とそれ以外の地域に住んでいる人々が交流する場所を設けたいからです。みなさん、師走の予定もあるだろうし。もうひとつの理由は、各地から来てくれた人々が宿泊する場合、先日南相馬市の緊急時避難区域の指定が解除されたため、近隣である相馬市でも宿泊施設等の確保が難しくなっているからです。  まずは被災地からの要望を聞きました。不足している「もの」についてです。これに関して、以下のようなリクエストがありました。 1. 仮設住宅の集会所(8ヶ所)にカラオケ装置が欲しい。 みなさん仕事がなく、ボランティアでカラオケ教室の先生がカラオケを住民に教えているそうですが、装置をその先生が持ち込んで行うので先生が帰ると練習が出来ないそうなのです。 こちらの返答。 よっしゃー分かった。歌うのはストレス解消にもってこいだ。現在、プロジェクトでどこまで購入できるのか調査中です。 2. 若者も、じじばばと同じくCDラジカセとヘッドホンが欲しいそうなのです。 仮設住宅は壁が薄く音が漏れるのでヘッドホンが必要だそうです。 こちらの返答。 よっしゃー分かった、その2。みんなが寄せてくれた浄財だから、どう使うべきか考えさせてくれ。 3. 福祉施設えんどう豆で「ガイガーカウンター」1台が欲しい。 緊急時避難準備区域が解除され、正式に「えんどう豆」が障がい者雇用施設として認められると思うのですが、本当に大丈夫なのか、働いている障がい者の家族やスタッフに安心してもらう為に線量を知りたい。 こちらの返答。 がってんです。 これらの要望には出来るだけ応えたいと思っています。 ——————————————————————————————————— ではSOMA WEEKの詳細、いってみよう。 被災地復興支援 チャリティーライヴ Chloe red presents “MY LIFE IS MY MESSAGE” Vol.4 SOMA WEEK 2011年12月5日(月) 〜12月12日(月) … 続きを読む

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怒りマックス!!!!!!!!!

10月3日 月曜日 晴れ ヒロシ、怒ってます。冷静に、かつ激烈に怒ってます。いったい、このシナリオを誰が描いているのか、突き止めます。あのー、ヒステリックなんじゃありません。ニンゲンとして怒ってるのです。 まず、これを観てください。 9月後半にさらりと発表された福島原発の重大ニュースまとめ。 http://matome.naver.jp/odai/2131743509331618901 で、一例として、これを観てください。 http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY201109300553.html ストロンチウム90が2400ベクレルと書かれているエリアが、相馬市です。た・だ・し、そこには「相馬市」とは書かれていません。何だ、それ。何のための情報なんだよ、これ。説明してくれ文科省。説明してくれ、朝日新聞。でもって、これが発表されることと、ほぼ時を同じくして、避難準備区域が解除されました。オレが頭が悪いのか、その意味が理解できない。それからプルサーマル計画を白紙にすることを考えている、と官房長官が発表しました。それらの発表の方法が、苦しんでいる住民の方を向いていると思えますか?僕が突き止めたいのは、これらのシナリオを誰が描いてるかってことです。誰かが何がしかの意志を持って、コントロールしているとしか思えないのです。 シーベルトだ、ベクレルだ、と僕らはこの半年ににわか勉強して、それらのことを知ろうとしてきました。ただし、このmapからは、住民はどのようなことをすべきなのか。帰ろうかどうか、避難先で頭を悩ませている人たちのガイドになるような、親切さはいっさい見当たらないのです。 尊敬する小出さんは「今、政府と東電は汚染の全体像を示さないと云う作戦に出ている」とおっしゃってますが、まったく同感です。だから、このシナリオを誰が描いてるかってことを知りたいのです。どーしても。そして、どうしたら、人々が無駄な被曝を避けられるのか、知りたいのです。どーしても。 文科省は「プルトニウムやストロンチウムの沈着量はセシウムに比べ非常に小さい。今後の被曝の影響評価や除染対策はセシウムに着目するのが適切」と云ってると。目眩。 ちなみにストロンチウム90とは http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/8.html このような物質です。 で、何でオレが書かなきゃいけないのか分からないけど、 ベクレルをシーベルトに換算すると http://testpage.jp/m/tool/bq_sv.php http://memorva.jp/school/safety/radiation_bq_sv.php http://www.mikage.to/radiation/internal_exposure.html こうなります。 ———————————————————————————————– このような状況ではありますが。ストロンチウム90について、誰も教えてくれないのなら、まずは自分で知ります。 その上で、僕らが出来ること。年末の相馬ウィークについて、近日中には発表できると思います。先日、相馬を一人で訪れてくれた老舗のお菓子屋のボンが、僕からの無茶ブリな協力要請に、このような返信をくれました。 声をかけて頂いて本当に嬉しいです! 僕もあの町を見たから当事者です。 自分の力限りにやらせて下さい。 ムリをするとすぐ顔に出るので、 その際はご指摘下さい。 お前、最高だよ。 僕らはとことんやります。出雲魂の、あのアホパワーも忘れることなく。ニンゲンは捨てたもんじゃないぜってところを、笑いながら証明したいと思ってます。 末尾ながら、避難準備区域が解除され、続々と企業が戻ってくるために、僕らの12月の宿でさえ、確保することが困難になっています。それはある種喜ばしいことです。活気が戻るのは。ただし、本当に安全なのかどうか、政府や東電がこのような態度である以上、僕らも最大に叡智を働かせて、彼らの思い通りにならないように、本当に大切なことを見つめる目に磨きをかけねばなりません。 追伸 さっき、ともだちが教えてくれました。ひじょーに分かりやすい。感謝です。 http://nucleus.asablo.jp/blog/2011/10/01/6120341  

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出雲クオリティー、島根県出雲市にて

11月2日 日曜日 曇り はてさて。本当に「speechless tour」最終公演。島根県出雲市にて。出雲の国には僕らがデビュー前から熱烈に応援してくれる野郎どもがたくさん居て、その昔は中国山脈を越えて、はるばる広島までライヴを観にきてくれていたのだが。いつしか、奴らは自分の育った街で、いろんなコンサートを企画するようになった。奴らがどうしても10月に、万全の体勢で呼びたい。そう申すもので、今回の番外編公演が行われたっちゅー訳。 まぁ、小さな街だから、いろいろある。僕は一年に一度しか会わないから、逆にそれが如実に分かる。でも、奴らにも白髪が増え、苦労も重ね、あの不良どももみーんな大人になった。そんな奴らが街のバックストリートを動かしている。痛快である。絶妙になまった言葉で、ここには書けないような会話ばかりが繰り返され、とは云え、よーく観察すると、真ん中に貫かれているのは「愛」。仕事への、家庭への、音楽への、人生への、友達への、そして被災地への。 僕らのプロジェクトを地方の主催者に強要することはない。けれど、たいてい奴らから「絶対にやらせて欲しい」と連絡が来る。無骨でアホな野郎どもは世間に鍛えられて、本当に優しい男になった。僕はそれが嬉しい。my life is my messageへの支援体制は完璧だった。そして運営にぬかりはなかった。 speechless な二人はもはや事前のリハーサルを必要としなかった。アルバムspeechlessを土台に、今奏でられる最高の音を出したと思う。楽しんでくれたかい。 正直に云って、東京に戻って、あまりの雑務に追いまくられて、長い文章を書く時間がないのだ。足りない分は写真を観てくれ。 ライヴが終って、出雲魂が炸裂して、本年度最高の夜になった。内容はくだらなすぎて、ここには書けない。絶対無理。僕は震災以来、いちばん笑った。腹筋がちぎれるかと思ったぜ。くだらないにも程がある、魚さんがあんなに壊れたのを観たのは10年振りくらいだ。多分、これも愛なのだ。奴らに直接云うと照れるだろうから、ここに書いておく。お前ら、最高だよ。このアホアホの愛を全国に届けてくる。ありがとう。このアホさ加減を奴らの言葉で「出雲クオリティー」と云うらしい。気に入ったぜ。 実のところ。股旅な僕らはメッセンジャーなのだ。被災地で起きていることを音楽に乗せて、地方に届ける。地方の奴らが内包している愛を僕らはまた被災地に届ける。素晴らしい。ニンゲンはまだ捨てたもんじゃない。更にパワーアップして、また戻ってくるかんね。特大の愛。チューつき。嫌でも受け取れ、バカ。 ——————————————————————————- 機内誌にあったクリス智子さんがハワイのお店で見つけた言葉。素晴らしかったんで、お前らに伝えておくよ。 「私たちは、魂を経験している人間ではない。私たちは人間を経験している魂そのものなのだ」。来てくれて、ありがとーーーーーーーーーーっ。  

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怒りとの付き合い方

10月1日 土曜日 晴れ 誰かに云われるまでもなく、このトシに至るまで、自分を突き動かしてきたエネルギーの半分くらいは「怒り」だった。自分に向けてのものだったり、世の中に対してのものだったり、形は様々だけれど。 どうにも、こうにも。それとの付き合い方がヘタクソで、そのエネルギーをポジティヴなものに転化させることに苦労してきた。いや、ほんとうに、ジョー・ストラマーと云う人が、僕に見本を見せてくれなければ、若い頃に「怒り」で自分を喰い尽くしてただろう、とは思う。 コントロール不能のその感情を、誰かに「force」と云う言葉で的確に指摘されて、僕は自分を変えようと努力してきた。ようやく、それを飼いならせるようになって(遅すぎだろ)、社会不適格者ながら、この世界で生息していけそうだと思ったときに、震災が起きた。次々と新しい「怒り」がこみ上げてくる。今回のは(今でもそうだけど)、ときどき窒息して死にそうになる。苦しい。我慢できない。だから、強めに負荷をかけて、ガシガシ走る。もーダメです、走れませんってところまで追い込まなければ、怒りが腑に落ちない。転化できない。 ここに来て、ようやく本業であるソング・ライティングに気持ちが向かってる。とある場所で隣にソングライターが座ってた。閃いて、二年間脱皮できずに悶々としていた曲を投げかけてみる。その食事処にギターが二本常備されていることに笑ってしまうのだが、とにかく僕は彼に投げかけてみる。そして、それが返ってくる。なるほど、そう思ったのか。このやり取りの中で、エネルギーが転化されていくのを感じる。この時代の本当の意味での連帯ってのは、こういうことなのかもしれん。彼がどれだけエネルギーを注いでくれたかは、その響きを聞いてるだけで分かる。こりゃ一杯ごちそうしなきゃ、と軽く飲みに出かけて、誰かの「ジョー・ストラマーは暑苦しい」と云う発言を耳にして、また僕は脳卒中になりそうになる。聞き流せよ、自分。誰がどう思うと、そいつの自由さ。 とにかく。今月はどうにかして時間をひねり出して、何処かに隠遁して、黙々と曲を書くことに専念しよう。それは多分、自分でも意味が分からないけれど、何かの「中間報告」のようなものだと思う。 —————————————————————————————– じゃ、明日は出雲で。いいエネルギーを浴びにきてください。今からガシガシ走って、整えておきます。 「My life is my message」。今月の収支です。たくさんの声援。心からありがとう。 http://www.kk.iij4u.or.jp/~tero/life11.html

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