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HEATWAVE OFFICIAL BOOTLEG SERIES #008 / 2021122640 Years in a BLINK HEATWAVE
“Unknown Pleasures” HEATWAVE
2022.3.18 Release
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2020.6 Release
詳細/購入はコチラ »Blink HEATWAVE
2019.11 ReleaseOfficial Bootleg #007 “THE FIRST TRINITY” 181222 HEATWAVE
2019.5. Release日本のあちこちにYOUR SONGSを届けにいく 2018 山口洋
2019.3.25 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #006 19940524』 HEATWAVE
2018.12.19 Release『OFFICIAL BOOTLEG SERIES #005 171222』 HEATWAVE
2018.5.19 Release『Your Songs』 HEATWAVE
2017.12.26 Release『Carpe Diem』 HEATWAVE
2017.5.17 Release『OFFICIAL BOOTLEG #004 151226』 HEATWAVE
2016.12 Release
HWNR-012 ¥2,500(税込)『OFFICIAL BOOTLEG #003』 HEATWAVE
2015.5 Release
HWNR-010 ¥2,500(税込)DON'T LOOK BACK.
山口 洋 全詩集 1987-2013 B6サイズ 272P 特製栞付き ¥2,800THE ROCK'N ROLL DIARY, 2011 3.11〜 陽はまた昇る B6サイズ 176P ¥3,000SPEECHLESS Yamaguchi Hiroshi / Hosomi Sakana
2011.2.9 Release
NO REGRETS XBCD-6003
¥3.000 (TAX IN)
特設ページ »
日別アーカイブ: 2024年11月11日
継承
11月11日 月曜日 晴れ 家人の実家じまい。普段は施設に入っている母上も参加するってことで、ひょっとすると人生最後の墓参りになるかもしれず。それは力を尽くすでしょ。体調悪くても。 こういう風景。今の日本のあちこちで行われているのだと想像するととても切ないんす。この家のことを詳しく書くのは憚られるから、自分に例えるけれど。 幼い頃は久留米にある屋敷と呼んでもいい大きな家に祖父母を暮らしていました。近所に霊峰があって、山伏や虚無僧が家の前の階段を登っていく、今考えると風流なんてものではない家でした。 祖父がそこで亡くなり(これが初めて人の死に立ち会った瞬間)、高度成長に合わせて、九州自動車道が建設されることになり、屋敷は見事に下敷きになり立ち退き。 こうやって我が家は核家族化したのです。この国の至るところに「団地」が建設されていた頃の話。僕の考えでは、核家族化して、老人が煙たがられたとき、この国のスピリットの衰退が始まったと思っています。老人の叡智が家庭で受け継がれなくなったこと。それは進歩というより分断だと思います。 福岡に建てた家も母の死とともに売却せざるを得なくなりました。故郷に帰って、ホテルに泊まっているのはなかなか切ないものです。 でもね。はっきりと伝えておきたいのは。懸命に生きた結果ならば、それは仕方のないことで。あなたのこころの中にある「実家」や「故郷」は永遠に消えることはないのです。 昨日、長井市に受け継がれたコンバイン。素晴らしい話じゃないですか。僕らはこんなに気持ちがこもった継承だって可能なんです。生きている限り、善きものを継承していきたいと思うのです。 僕は家人の実家から、草刈機をいただきました。亡くなった父上が愛用していたものです。それは「さわのはな」の田んぼの草刈り専用にして、長井市で僕が使わせていただこうと思っています。 89年の音源のことですが。ほんとうは福岡に住んだままUKからインディーズでデビューを企ててたんです。かなりいいところまで行ったけれど、ネックは僕の英語力、、、。バンドメンバーは極貧でガリガリに痩せていて、栄養失調。デビューする前から日本の音楽界には絶望していました。だって、ほんとにクソみたいな音楽ばっかりだったんだもん。それゆえ、ソニーの社長の丸山さん(丸山ワクチンの丸山博士の息子さんです)が社長室で僕に言った言葉を信じたんです。「お前らで儲けようなんて思ってないから、5年間、思いきり好きにやってみろ!」って。その言葉の通り、好き放題やらせてもらいました。 そんな軋轢があの音源には全部入ってたんです。故郷を後にしなきゃならないってのはデビューよりも、僕らにとっては「敗北」だったんです。東京なんて行きたくなかった。曲も演奏力も誰にも負ける気がしなかったし。ただ、自分の歌にはまったく自信がなかった。英語もか。笑。 ひょんなきっかけで、それが世に出るのだとしたら、ほんとうに嬉しいことです。誰かの書き込みにもあったけれど、スタッフにちゃんとお金を払ってたって。ぜんぜん覚えてないけど、そのあたり、ちゃんとしていたことがとても嬉しかったです。人として。 今も昔も。金が欲しかったから音楽をやったのではないんです。それゆえ、永ちゃんとは違ってわかりにくくて、スタッフは売りにくかっただろうなぁ、と。 某巨大事務所の社長にこう説教されたことがあります。「売れるやつは六本木の交差点を曲がったところにあるあの赤いポルシェが欲しいって、具体的な夢があるんだよ。でも、お前にはそれがないからダメだ」って。吐き気がしましたね。「そんなちっぽけな夢ならオレは要らない」って言い返しましたけど。笑。 だって、ほんとに要らないもん。 僕はコンバインが受け継がれていくのを見ているのがほんとうに胸がすくように嬉しいんです。これはdream comes true以外のなにものでもない。 さぁ、帰ってテープを捜索します。みんなツアーに間に合わせて、とおっしゃいますが、CD作るって、そんな簡単なことでないので、ちょいとお時間ください。進捗はここでお伝えします。これで儲けようなんて思ってないので、可能な限り安く提供したいと思っています。その分、新しいアルバムは安くはできないので、そのあたりも理解してもらえると嬉しいです。