月別アーカイブ: 2月 2014

自分に呆れる

2月15日 土曜日 曇り 自分に呆れる。 限界、超えてますよ、と身体が私に申しておるのだが。 仕事は待ってくれない。そして、まだアイデアが降ってくる。それから機材はここに来て壊れる。ほぼ涙目のような状況。 でも、行きたい場所がある。だから、行く。機械のトラブルはエンジニアT氏の指南によって乗り越える。(←フツーはこの時点で諦める)でもって、最後の最後に握っていた楽器はベース。何故にベース? おつかれ。今日は寝なさいよ、って、まだ終わってないけど。こりゃ、宇宙空間まで切り離さないと諦めないのかも、この人。

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ギリギリおじさん頓死

2月14日 金曜日 雪 昨日、マスターを作り終えたところで、急に体調悪化。たぶん、集中 too much。限界だったんですね。ギリギリおじさん、頓死。笑。そういえば、元旦から一日も休んでいなかったことに、今気づきました。やりすぎだよ、アホ。 週明けからリハーサルなので、それまでには復活しなければ。身体がいうことをきかないし、耳の調子悪いし、大雪なので、曲順を考えています。たくさん録音したものを、敢えて削る勇気も大事。また知恵熱上がるじゃん。バカーっ。 部屋の中でマフラーして、鼻にテープ貼って、毛糸のモコモコを着て色気なし。アーメン。    

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その一年

2月12日 水曜日 曇り このアルバムのたぶん最後の録音になるであろう、クライ・ベイビーワウ・ペダルを使ったスライド・ギターをファイヤーバードで爆音で弾いた。わお。住宅街に響き渡るいい音。古いフェンダー・デラックス・リヴァーブは常にベッドルームに設置されている。これって何となく、素敵な眺めで、けっして貧乏臭くはなかった。となりにチャリンコがあったとしてもね。 元旦からの約40日間。これだけ音楽にintoできたのはほんとうに幸福だった。もう少しで、ほんとうに終わる。 キッチン・ミュージックって言葉があるのなら、このアルバムはベッドルーム・ミュージック。まったくそんな風には聴こえないだろうけど。狭い部屋でアンビエンスがない分だけ、オフ・マイクでこころのアンビエンスを録音しようとこころがけた。 よく歌って、弾いて、叩いて、吹いて、踊った。頭蓋の裏に映った風景をスピーカーの間に描く。自分のソウルと交信しているような日々。愉しかった。 ——————————- ずっと黙っていようかとも思ったんだけれど。僕と同じ経験をしている人の役に立てばと思い、書くことにするね。 一年前の今日。アメリカのとある、ほぼ4000メートルの山頂で、僕は煙草を止めた。「もう、ええやろ」と関西弁でメッセージが聴こえた。ほんとだよ。空気が薄いから幻聴かもしれないけど。そこで、最後の一本を吸って、麓まで滑って降り、ゴミ箱に捨てて、それでおしまい。 煙草には苦しめられてきた。ローティーンのときから吸っていたし、超ヘビースモーカーだったし、30代から歌うことが辛くなってきて(特にツアー)、何度も禁煙したけど、続かなかった。未認可の時代にニコチンパッチを個人的にカナダから輸入したり、禁煙プログラムに何度も申しこんだり、最後には病院にも行った。意志は人並みはずれて強いつもりだったが、これだけはうまく行かなかった。禁煙のせいで人間関係にひびが入ったこともある。 つーか、ひびが入ったあと気づいた。「あーもう、こんなことになっちゃったよ、くそー、1本吸おう」と云う理由を作るために、ニコチンに操られた自分が能動的にひびを入れたのだと。 とかく。何かにコントロールされるのが嫌い。それはよろしくない。自由じゃない。フリーダムじゃないよ。 山頂で思ったのだ。「もう、いいかな」、と。単純に、ただ、それだけ。もう充分に吸ったし、美味かったときもあるし、ヒドイ目にも遭ったし、金も使ったし。それより、もっと歌いたい。もっと走りたい。逃げてたけど、歯もぜんぶ治したい。オレは喰ったもので出来てるんだし。トシを取るってことは、すべて手に入るんじゃない。何かをやるためには何かを捨てなきゃ。 今まで何度も止めたことがあるから、分かってはいたけれど、それからの日々はそれなりに大変だった。体調不良、精神不調、そして太る。それは気に入らない、というか許せない。デブの自分だけは許さない。自分をコントロールできないのは嫌だ。だから、いつもより負荷をかけて走った。月間300キロってのは、それなりに大変。一年でようやく落ち着いてきた。ふーっ。何とか戻せた。 で、ツアーでも声が潰れなくなった。歯も治した。いや、治してもらった。何よりも、生きていることが少し楽になった気がする。 僕を励ましたアプリによると、一年で約30万円倹約し、寿命は48日延び、12775本の煙草を吸わなかったのだと。それはどうでもいいけど。いちばんいいことは、煙草を吸っていた時間を他に使えるってことかな。その分、いつも大好きな水(炭酸水)を飲むようになった。水が美味しい。 実のところ、僕をいちばん励ましたのは魚さんの意見で「そんなもん、止めたってさ、ぜーんぜん大したことないよ。何もなしとげてないし、ぐらいの気持ちで居ると楽だよ」。ほんとにそうだった。それまでは悲壮すぎた。周囲の、特に身近な人間(ガールフレンドとかね)のプレッシャーは辛かった。悪気がないのは分かってたけど。自由になるために必死に不自由を背負ってた、みたいな。正論は苦いんだよ。逃げ場がないもん。 昨日、オリンピックを観ていて思ったんだよ。どうしてあんな素晴らしい少女に期待を背負わせるのか。彼女が背負わなきゃいけない理由なんてどこにもない。その分、平野くんの方がプレッシャーは少なかったと思う。僕は彼やショーン・ホワイトが飛んでいるのをアメリカで観たことがある。(僕は国母選手のファンだけどね)いろいろ思い、学ぶことがある。昨日みたいなショーン・ホワイトを初めて観た。それもプレッシャーなんだろうね。「自由」は難しいね。 話を戻すね。 いつしか、僕の脳から煙草が消えていった。自由になりつつある、と今は思う。煙草を止めても、「モラルのある喫煙者」まで嫌いになるのだけは止めようと思っていた。 ただ、正直な話。飲み屋の隣で吸われると、さいきんは頭が痛くなる。洋服が臭いのも辛い。僕の家に喫煙者が来たときには悪いけど、ベランダで吸ってもらう。両方の立場が分かるようになった身としては、互いを繋ぐことができる存在で居たい。何であれエキセントリックなのは好きじゃない。 伝えたいことはね。止められます。だいじょうぶです。まだ1年だけど。僕に似たタイプの人は「背負わない」でね。そんなに自分を責めること、ないよ。「もう、いいや」。心からそう思えたら、きっとだいじょうぶです。

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ヴァイブレーション

2月11日 火曜日 曇り ネガティヴなものの力は嫌になるくらい知っているので、充分に気をつけているが、ときどき脇が甘いと、どーんと持っていかれそうになる。危ない。いつ刃がこっちに向かって飛んでくるのか分からない。人間の口はときにほんとうに恐ろしい。 ヴァイブレーションとしかいいようのないものは確実に存在する。果たして、その実態が何なのか、未だに良く分からないのだけれど、場所にも人にも空気にもメールにもそれはある。直感と本能に従った方がいい。無理して、長居するとロクなことがない。去った方がいい。 LIFEは意義ある悲劇、そして喜劇。私に云えるのはそれだけだ。

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落胆

2月10日 月曜日 曇り ネガティヴなことは口にしないようにしている。それは連鎖するから。でも、今日は落胆した。選挙の結果に。投票率の低さに。若者たちが投じた票の行く先に。 どうして目先のことしか、自分のことしか考えられないのか?何が「おもてなし」だ。自分のことしか考えてないじゃないか。私は日本の国民であることがほんとうに恥ずかしい。 最終処分場は何にせよ必要なのだ。それは都内には作られないから、それでいいのか?自分が生きてる間に何も起きなければそれでいいのか?そんなに景気が大事か?ハピネスは金で計られるものなのか? 原発問題はこれで信任されたのではない。私は最後の一匹になっても認めない。それを認めたら、私は私ではなくなる。小さい頃、長崎と広島で誓ったこと。福島で心に突き刺さったこと。私は忘れない。そんな人間にはなりたくない。

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お知らせ

2月8日 土曜日 大雪 東京に出てきて、もう24年になる。まだ2年だけ九州の方が長い。私はいったい何処の人になるんだろう。たぶん、ノーウェアマンだろうな。 その24年間で、たぶん、いちばん雪が降った。5センチの雪がこの街を違う色に塗り替える。目覚めたとき、窓から漏れてくるひかりが違っていた。私は嫌いじゃない。 ——————————————————- 誤解のないように、伝えなきゃね。 僕がおとといリリースすることを決めたのはHWのアルバムではありません。それはご存知のように、去年からずっと取り組んでいます。ずっとね。かなりの量が既に録音されています。けれど、もっと遠いところまで行きたい。アイデアもたくさんある。今月もHW SESSIONSが千葉で行われます。実験は続きます。だから、まだ出しません。創作者として納得できるまでは。 昨年、日本じゅうを廻って、新作を待望されているのが身にしみて分かりました。いつも云っているように、僕にとって最も大切なことはみなさんと「同じ時代に生きている」ってことです。そして、僕も3年間に蓄積されたもの、発酵したもの、いろんなものが爆発寸前でした。バンドがピークを迎えるのにはまだ時間がかかる。ならば、今ある新しい曲を僕がたった一人で向き合って、急いで作品に昇華させよう。そう思ったのです。詳細はもう少し形が見えてきたら、お伝えします。単なる弾き語りのアルバムではありません。僕の頭蓋骨の裏側に映ったすべての風景を音楽にしているところです。 まだ完成していないので、リリースがいつになるか、分かりませんが、可能ならばそのアルバムを持って、今年は日本を年齢になぞらえて50カ所廻りつつ、HWにも引き続き昇華させていきます。な訳で、最古参のメンバーである渡辺圭一とも一年を通じて、いろんな場所で演奏します。福岡で二人で話し合ったのです。まずはバンドの屋台骨である僕ら二人の2014年のリレーションを構築することに未来を感じているからです。是非、来てください。 U・x・U まずは5月分までのスケジュールを。詳細はこちらに   山口洋 on the road,again / rolling 50 昨年末に50歳を迎えた山口洋が、50本ツアー「on the road,again / rolling 50」を行います! 広島、京都、大阪は、渡辺圭一がゲスト出演! 4月3日(木) 横浜・THUMBS UP 4月5日(土) 豊橋・HOUSE of CRAZY 4月7日(月) 高松・Bar RUFFHOUSE 4月9日(水) 広島・音楽喫茶 ヲルガン座 Guest=渡辺圭一 … 続きを読む

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SONGS OF EXPERIENCE = 経験の歌

2月7日 金曜日 晴れ アスリートは国民の期待など背負う必要はない。自分のために闘って欲しい。そして誰かが誰かに作曲を依頼したとしても、作品そのものには何の罪もない。 昨年7月に採取した地下水から過去最高値のストロンチウム90が検出された。昨年7月のデータが今発表される。1リットルあたり500万ベクレル。そしてアンダーコントロール。世界が狂ってるのか、オレが狂ってるのか?両方かもね。 ——————————————– 私は自分の現場に戻った。未来を創ることは、今、この瞬間を全力で生きることに他ならないから。 正月からずっと自分の内側を見つめていた。深く堀った。若い頃のようなナルシスティックな行為ではなくて、表現のために自分という存在がどのように作用しているのか知りたかった。 何と云うか。 深くて暗い谷の底にたった一人で降りていくような作業だった。戻ってくるためには強靭な肉体が必要だった。結局のところ、大事なものは体力。鍛えておいて良かった。 あれから3年経過して。 自分の表現は世界に必要だと思えた。魂が奏でる「経験の歌」。ウイリアム・ブレイクの言葉を借りて。だから、リリースすることを昨日決めた。この作品に込めたのはあれから3年の間に七転八倒しながらようやくたどり着いた「希望」だ。もう少しで完成する。 U・x・U たくさんの愛を込めて。

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絵文字 U・x・U

2月6日 木曜日 曇り 若いともだちが「ヒロシの絵文字」を考えてくれた。え、絵文字ってそんなもの使ったことないわい。 さいきん私は歌う機会が多いので、ブリーズ・ライトっちゅー鼻腔を拡げて呼吸を楽にするシールを鼻に貼っているので、「ヒロシの絵文字」はこれらしい。 U・x・U で、機嫌が悪いときは ▽・x・▽ なんだと。さんきゅー、流行らせてみる。(笑)。 ——————————————– どうしても魚のウーリッツアーが鳴っている曲があって、「行く暇ないから、歌だけ送る」とクリックも何も使っていないゆれゆれの歌をネットで送ったら、天才的な演奏が返ってきた。さすが「SPEECHLESS」を一緒に作っただけのことはあるわい。魚さん、ごいすー。 ——————————————– 煮詰まるとこれ観て、ため息ついてるぞー。野生が呼んでるーーーー。がるるーーーーーー。

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ミキシング

2月5日 水曜日 曇り 録音は95%終わった。今日からミキシング。 スピーカーの間に脳内の風景が浮かんでは消える。以前のように、すべてがトラウマで出来てるわけじゃない。希望もある。じゃなきゃ、こんなことやらない。僕はエゴだけで音楽を創っているのではない。 他人のことのように、人格を入れ替えて、客観的にその風景をまとめる。人格の分離。とある巨人が教えてくれたのだけれど、「主観、即ち、客観。その逆もまたしかり」、と。少しそこに近づいた気がする。  

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初雪

2月4日 火曜日 雪 夢の中で会いたかった人物に会えた。朝は寒かったけれど、暖かい。 今年初めての雪を自分ちで観た。新鮮。さすがに、こういう日は走らない方がいい。気分転換にタマネギを2時間炒めて、キーマカレーを作る。無心でやらないと焦げる。だから、考えすぎてるときには丁度いい。 創作の長いトンネル。向こうにようやくひかりが見えている。嬉しい。勇気を持って進んでよかった。

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